■アルファロメオ4C/『MFゴースト』登場キャラクター・北原望
MFGの予選突破するドライバーラインナップで唯一の女性ドライバーがアルファロメオ4Cを駆る北原望(きたはらのぞみ)。
ロータスエキシージSのドライバー・八潮翔を兄にもち、2台のコンビネーションを駆使し上位入賞を狙う。主人公のカナタにひと目惚れし、積極的にアタックする、恋にアグレッシブなタイプだ。
4C最大の特徴はなんといってもカーボンコンポジットシャシーを採用したこと。シャシー単体の重さは脅威の65㎏とオレの体重とほぼ同じだ。
過去に箱根ターンパイクでインプレッションしているが旋回性は抜群。ステアリングを切り込むとタイヤの接地感が分かりやすく自分がイメージするスピード域以上で進入ができる。
一見、バランスが良さそうな4Cだけど、実は前後重量配分が4:6とエンジンが搭載されるリアが重い。しかしコーナーに進入でブレーキペダルをリリースしながらステアリングを切り込むとフロントノーズがスパッと向きを変える。
その瞬間にアクセルペダルをONにするとリアタイヤに荷重が移動して0カウンターでコーナーを立ち上がっていく。
コイツの癖さえ掴んでしまえば最高の旋回性が体感できる。4Cを俊敏なスピードスターにしてくれるのは完成度の高いサスペンションと強靭なシャシー剛性だ。
停止状態からアクセルを踏み込むと軽快な瞬発力だ。軽量なボディの効果で体感的には240馬力とは思えないほどの加速感。ライトウエイトなボディはとんでもない武器になる。
さらに乾式のアルファTCT(6速DCT)も優秀でギアが変わる際のショックはほとんどなく、素早く変速する。軽量なボディは、制動性能でも効果を発揮する。
ブレーキに不安はなく、よく停まるからダウンヒルなら格上のスーパーカーでも十分にカモれる潜在能力がある。
4Cのネガティブな部分は高速安定性。160km/hを超えるあたりから直進安定性がなくなる。
アライメントの問題かもしれないが、とにかくフラつくからクルマの姿勢を安定させるために神経を使うことになる。当然、JARIではカタログ数値の258㎞/hを記録したが、空力性能が不安材料だ。
■ロータスエキシージS/『MFゴースト』登場キャラクター・八潮翔
ロータスエキシージSを駆るのは八潮翔(やしおかける)。アルファロメオ4Cのドライバー・北原望とは腹違いの兄妹という設定。
八潮が操るロータスエキシージSはシリーズ3と呼ばれるモデルで2012年から発売され、残念ながら2021年末で生産が終了。
厚みのあるサイドシル(ドアを開けたボディ側のステップのこと)をまたぎ「よいしょ」と声が出そうになるのを堪え、シートに座るとコクピットは余計なモノは省かれスッキリしたデザイン。
メーターパネルは操る者がドライビングに集中できるよう最小限のインフォメーションだけしか表示されていない。シートは走りを重視したクルマだけあってバケットタイプ。ホールド感は市販車というよりレーシングカーに近い。
歴代ロータスのシフトフィーリングはショートストロークでクイック。ステアリングとの距離が近く操作性は抜群だ。
さらにサーキット走行を意識したクルマだけあって3つのペダルの間隔が狭くフォーミュラカーのようで扱いやすい。ちなみにマニュアルトランスミッションを搭載する車両は、主人公が乗る86、シビックTypeRとこのエキシージだけだ。
搭載されるエンジンはV型6気筒3.5Lにスーパーチャージャーが装着され、350ps/40.8kgmを発揮する。
パワーウェイトレシオは3.34kg/psを誇り、最高出力の数字以上の瞬発力で、停止状態からの加速感はフラットでとても扱いやすい。ライトウエイトな車重は武器となっており、トップスピードまでの瞬発力は素晴らしい。
高速走行時において車体は安定。大型のリップスポイラーとリアディフューザーが良い仕事をしている。特にリアウイングは、効率よくエアフローが最大になるデザインとなっているようだ。
エキシージSはMFGのなかではトップスピードが伸びないのはネガティブな部分だが、コーナリングマシンのDNAを継ぐモデルだけあって、どんなコーナーレイアウトでも最高のパフォーマンスを発揮してくれる。
小径ステアリングの応答性はクイックでフロントタイヤの接地感がダイレクトに伝わってくるサスペンションは、刻々と変化するタイヤの状況が把握しやすいのはアドバンテージになる。
第3回はフェラーリ488GTB、ランボルギーニウラカンとなります。お楽しみに!
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■TVアニメ『MFゴースト』放送情報:2023年放送予定
■スタッフ
原作:しげの秀一(講談社「ヤングマガジン」連載)
■MFゴーストとは・・・
『MFゴースト』は、しげの秀一原作にて、2017年より「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の漫画作品。単行本の累計発行部数は320万部を突破。同じく「ヤングマガジン」にて1995年から2013年まで連載され“公道最速伝説”を描いた『頭文字D』の近未来の世界観設定にて、実在する公道でのカーレースバトルを描いている。原作コミックス最新巻、第13巻が好評発売中!
■イントロダクション
『頭文字D』より未来、西暦202X年。車の自動運転が普及した日本。そんな時代に、公道の自動車レースが開催されていた。世界中で人気を集めるレースの名はMFG。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニなど最速を誇るマシンが次々に参戦していた。一方、イギリスのレーシングスクールを卒業したドライバー、カナタ・リヴィントンは、ある目的を果たすため日本に帰国するのであったー。
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