10歳の時に父親の影響でゴルフを始めた仲宗根澄香(なかそねすみか)さん。
14歳の時に「千葉県ジュニア競技会」で優勝。2008年には国体で優勝。
着実にキャリアを重ねて、昨年、初シード権を獲得。今後期待されているひとり。愛車のレンジローバーヴェラールを初公開する!
※本稿は2022年2月のものです
TEXT:小川淳子/撮影:関 純一/構成:伊藤明弘
初出:『ベストカー』2022年3月10日号
■腰への負担が少ないヴェラールのシートは座り心地満点です!
色白の肌によく似合うバイロンブルー。愛車、レンジローバーヴェラールを駆って、女子プロゴルファーの仲宗根澄香さんが登場した。
人生4台目の愛車を手に入れたのは2020年。
「トップ10に入ったらクルマを替えよう」。そう思った翌週、ビッグイベントの日本女子オープンで3位になった。探してきたのが、2018年型のこのクルマだ。
何よりもお気に入りなのは、光の加減で青にもグレーにも見えるバイロンブルー。
「お天気で見え方が違うのがいいですね」と、笑顔になる。
「シートが深くて腰の負担が少ないこと。キャディバッグが横向きに乗せられて、サンルーフが開くところ」と、さらに愛車のいいところを教えてくれた。
走行距離約8000kmの中古を購入し、約1年でさらに1万5000km走ったのは、プロゴルファーならでは。大事に乗っていることも伝わってくる。
自分への“ご褒美”で手に入れたクルマは“先行投資”としても抜群の効果を上げた。
コロナ禍でロングシーズンとなった2020~2021年の50試合で4860万9046円を獲得した。
ツアー8年目で初シードを獲得。シード選手として1月5日に30歳の誕生日を迎え、新しいシーズンに備えている。
■bB→インプレッサ→アウトバックと続いた愛車遍歴 それでも「実は運転は苦手」とも
ゴルフ場まで保護者に送り迎えしてもらうのが当たり前のジュニア時代を過ごす選手が多いなか、仲宗根選手は高校時代から電車とクラブバスを使って試合に参戦していた。
共働きの両親が多忙だったからだが、プロを目指すには“足”が必要だ。18歳になって間もなく運転免許を取った。すぐに知人から40万円で譲ってもらったのは黒のbB。両親にお金を借りた。
ゴルフ場でアルバイトをしながら練習し、ミニツアーに出場するなどして腕を磨くのに活躍した。
次に乗ったのがインプレッサ。20歳になり、すでにプロ宣言していたとはいえ、まだそれほど実績をあげていない頃だったが、思い切って黒の新車を手に入れ、転戦の相棒にした。
4年を経て乗り換えた3台目は、同じスバルのレガシィアウトバック。インプレッサに続く4WD、色はまたしても黒だった。
「悪天候の高速道路を走行することも多いので、4WDのほうが安心なんです」。
クルマ好きなのは、選ぶ車種を見れば一目瞭然だが「実は運転は苦手なんです。ゴルフをやってなければ免許取ってなかったと思います」と、意外なことを口にする。
だが言葉とは裏腹にステアリングを握るとセンスのよさが見え隠れする。常に安全運転を心がけているのは確かなようだ。
「焦ったこともありましたけど『私はのろまなカメなんだからちょっとずつ進もう』と考えるようにしたらこういう結果につながりました」と、穏やかな笑顔を見せる。
その姿は、所属するSky株式会社のCMで「1日1ミリ成長しよう。昨日より今日、今日より明日」と、ボールを打つ映像そのものだ。
「優勝したら(レンジローバーの)グレードの高いモデルにしたいな」という目標に向けて、今日も成長を積み重ねている。
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