どっから読むとそーなるの!!? 難読インターチェンジ&SA/PA

■う~ん、難しくなってきた!!……中級編

 中級の一発目は、うんちくも兼ねてこれからスタート。ただし、中級が初級より必ずしも難しいという保証はないので悪しからず。

●飯田上久堅・喬木富田IC(三遠南信道)…インターチェンジの名称が複合化されている近年、インターチェンジの名称が長くなってきているが、飯田上久堅・喬木富田は現在最も長い名前のインターチェンジだ。両名称の間に・(なかぐろ)が入れられているのも珍しい。読み方は『いいだかみひさかた・たかぎとみだ』。ひらがな表記だと15文字もある!!

●鋸南富山IC(富津館山道)…鋸は『のこぎり』と読むが音読みがわからないと『のこぎりみなみとやま』以外に読みようがない。正解は『きょなんとみやま』と読む。千葉県安房軍鋸南町になることに由来。ただし、富山は『とやま』ではなく『とみやま』というのもポイント。

●高鷲IC(東海北陸道)…有名なスキー場『高鷲スノーパーク』があるため、名前を聞いたことがある人もいるかもしれないが、知らなければ『たかわし』と読むのが普通。正解は『たかす』。いや〜、わからん。『たかす』から想像する文字は、高須(クリニック)、鷹栖(ホンダのテストコース)でしょうね。

●淡河PA(山陽道)…これは上級編に入れてもいいくらいの難読度。所在地の神戸市淡河町に由来。『おうご』なんてひっくり返っても読めない!! 音感が外国語っぽくてちょっとカッコいい!!

●巨椋IC(京滋バイパス)…『きょむく』ではなく、『おぐら』と読む。なお、第二京阪道路には巨椋池にちなんだ巨椋池IC(京都市伏見区)も存在する。

●加須IC(東北道)…関東在住の人にとっては、見慣れた名前だが、そうでなければ難しい。『かす』ではなく『かぞ』が正解。これは埼玉県の加須市にちなんで命名。

●輪厚PA(道央道)…北海道は難読地名の宝庫ゆえ、大量にあるなかからこれ。輪厚と書いて『わっつ』と読むのが正解。諸説あるが、輪厚川に由来しているらしい。

●酒々井IC(東関道)…関東の人にはなじみ深い酒々井も、そのほかの地域の人にとっては目ウロコだろうね。『しすい』と読む。

酒々井は東関道の重要なインターチェンジで、アウトレットができてからさらに重要度が増した
酒々井は東関道の重要なインターチェンジで、アウトレットができてからさらに重要度が増した

●安心院IC(東九州道)…見るだけでなんだか癒される名前だが、これで『あじむ』なんて知らなきゃ絶対読めない。安心院は大分県宇佐市にある地名だ。

●松橋IC(九州道)…普通に読めば『まつはし』以外ないが、正解は『まつばせ』。かつて存在した松橋(まつばせ)町に由来している。

●会津坂下IC(磐越道)…『さかした』じゃないよ、『ばんげ』だよ!! これまた地名で坂下町に由来。ホント町の名前は難しい。

 残すは上級編!! いってみよ〜!!

■もはや解読不能レベル……上級編

 ということで初級編、中級編を経てラストの上級編。もうすこしで全編踏破!!

●象潟IC(日本海東北道)…秋田県にかほ市にあるインターチェンジで、『きさかた』と読む。象はどこにいった?現在は平地だがかつて潟湖だったところを象潟(きさかた)と呼んだ、この地域の地形に由来している。

●宍粟JCT(中国道&播但道)…『ししくり』ならぬ『しそう』と読む。このJCTがある宍粟市からつけられているが、知らなきゃ絶対読めない!!

●及位IC(東北中央道)…及位とかいて『のぞき』と読む。絶対無理!! こいつも地名に由来。それにしても日本の地名は奥が深すぎる。

●三光下秣IC(中津日田道路)…鶏の唐揚げで有名な大分県中津市にあるのが三光下秣ICなのだが、担当は株という字かと思っていたが、よく見ると違う。ここで初めて『秣』という漢字を見た気がする。読み方は『さんこうしもまくさ』だというから驚き。ただし『まくさ』と、打ち込んでも『秣』には変換されず。こちらもこれまでの例にもれず町の名前に由来しているが、『秣』には牛馬の飼料となる草を意味するらしい。

●上毛IC(東九州道)…これ普通に読めば『じょうもう』。上毛高原など群馬では『じょうもう』が当たり前。しかし、福岡県にある上毛ICは、『こうげ』と読む。あ〜、難読文字の連続に担当も疲れてきたけど、まだまだ!!

●岩出根来IC(京奈道)…このインターチェンジは和歌山県岩出市にあるの。岩出はふつうに『いわで』ながら、根来はぶっ飛びの『ねごろ』。根来塗という漆器で有名なので読める人は読めるかも。

●麻績IC(長野道)…麻績とかいて『おみ』と読むが、どっちもまったく普通の読み方とは無関係ゆえ知らなきゃ解読不能だ。

●いわき勿来IC(常磐道)…『勿』という文字は、勿論(もちろん)でしか見たことがない人がほとんどだと思うが、勿来とかいて『なこそ』。この勿来というのは、現代語にすると「来るな」という意味になるらしい。来ちゃダメなの?

福島県の勿来といえば勿来海岸が有名で、首都圏では人気が高い。ドライブコースとしても最適
福島県の勿来といえば勿来海岸が有名で、首都圏では人気が高い。ドライブコースとしても最適

●長崎芒塚IC(長崎道)…これも特A級の難読インターで、芒塚は『すすきづか』と読むらしい。芒塚の名前は町の名前だが、これは蕉門十哲のひとりと言われる向井去来が読んだ句から来ていると言われている。

●引田IC(高松道)…この手の簡単な字の場合は、だいたいひねった読み方なものが多く、こいつも例外でなく引田と書いて『ひけた』。『引』という字を『ひけ』と読めそうでなかなか読めない……。

●温品IC(広島高速)…これは読めそうで読めない? どうなんだろうか? 担当は広島出身だから問題なく読めたが、温(ぬく)から『ぬくしな』。ちょっと、簡単だったかな。まぁ、『おんぴん』と読む人はいないよね。

●国縫IC(道央道)…北海道の地名は難読の宝庫だが、その町を知っていれば読めるのかもしれない。でも国縫と書いて『くんぬい』はなかなか難度が高い。アイヌ語で黒い野火を意味する『クンヌイ』が由来という説があると言われている。

国縫漁港は陸と橋で結ばれた人口漁港で、日本初のワイングラス型。一度は見てみたいもの
国縫漁港は陸と橋で結ばれた人口漁港で、日本初のワイングラス型。一度は見てみたいもの

●古布IC(南知多道路)…古布ICはハーフインターチェンジと呼ばれる簡素なもので、料金所もなく、精算は隣のインターで行うこととなる。で、読み方は『こう』。ただ、『こふ』と発しても、正しく『こう』と発音したように聞こえるかも。ということで、本企画のラスボスの登場だ!!

●南風原北IC(那覇空港自動車道)…南風原北と書いて、『はえばるきた』と読む。こんなの知らなきゃ読めるわけがない。一万歩譲って九州では『原』という文字を『ばる』と読むことが多々あるのでまぁよしとしても、南風と書いて『はえ』っていったい……。

次ページは : ■おわりに

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