昭和レトロ大ブームの今だからこそ再評価したい!! 昭和の香りがするエモいクルマ5選

スイフトスポーツはお値段も走りの良さも昭和チックな現代版ホットハッチの雄!

昭和レトロ大ブームの今だからこそ再評価したい!! 昭和の香りがするエモいクルマ5選
空力パーツの造り込みによって揚力と空気抵抗の低減を高いレベルで実現したことで、先代モデルに比べて約10%の空気抵抗低減も達成

 1980年代に人気を博したホットハッチ。ロープライスでかつ軽量コンパクトなハッチバックボディに小排気量の高性能エンジンを搭載し、数多くの大排気量車をカモったこのカテゴリーには当時、スターレット、マーチ、シビックにCR-X、ファミリア、ミラージュ、ジャスティ、シャレード デ・トマソターボ、カルタス、ジェミニなど枚挙に暇がないほどの個性溢れるモデルが登場。

 それから40年近くが経過した現在、ホットハッチと呼べるモデルは皆無に等しいのが実情だが、スイフトスポーツこそ現代版ホットハッチと呼べる唯一無二の一台ではないだろうか。

 現行のスイフトスポーツが登場したのは2017年9月。140psの最高出力を発生する1.4リッター直噴ターボエンジンによる力強い走りに加え、ギヤ比のクロスレシオ化とショートストローク化で心地良いシフトフィールが楽しめる6MTや従来のATの概念を覆すスポーティな6AT、旋回時のロール抑制と不快な突き上げ感を解消したモンロー製ストラット&ショックアブソーバーなど走りに特化した装備は魅力十分。

 それでいて、車重は基本性能の向上や軽量化に貢献するHEARTECTプラットフォームの採用で1トンを下回り、抜群の加速性能と軽快な走りを両立している。車両本体価格も軽自動車と大差がない約200万円とリーズナブル。お値段も走りの良さも昭和の香りが漂う一台である。

スープラはライバルとの熱い戦いを制することができるのか?

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2シーターらしいタイトなキャビンとワイドトレッドからなるスーパーワイドスタンスがひと際目を惹くスープラ。写真は2020年4月に限定発売された特別仕様車のRZ“Horizon blue edition”

 1986年に登場した初代(70型)、1993年に登場した2代目(80型)がともに280psの最高出力を発生する名機を搭載し、1990年代に展開されたパワーウォーズの中心的存在だったスープラ。2002年の販売終了以降は沈黙を守ってきたが、2019年5月に華麗なる復活を遂げてオールドファンを狂喜乱舞させたことはまだ記憶に新しい。

 1990年代当時、スープラとしのぎを削ったライバルの代表格といえばGT-Rを思い浮かべる人も多いだろうが、そのGT-Rも今や1000万円超えのスーパースポーツへと進化。おいそれと購入できるクルマではなくなってしまった。

 一方のスープラは3.0リッター直6ターボエンジン(最高出力387ps)を搭載するRZ、最高出力197psを発生する2.0リッター直4ターボエンジンを搭載するSZ、RZとSZの中間に位置し最高出力258psを発生する2.0リッター直4ターボエンジンを搭載するSZ-Rの3グレードを展開。車両本体価格はRZが731万3000円、SZ-Rが601万3000円、SZが499万5000円と、スープラのスペックの高さを考えれば比較的リーズナブルな設定と言える。

 今夏の発売を予定している新型フェアレディZが最大のライバルになると目されているが、2022年4月の一部改良でスープラも商品力がアップしているだけに……1990年代に繰り広げられたパワーウォーズのような熱い戦いが再び展開されることを期待したい。

売れない理由が見つからない、初代モデルから継承されるジムニーのDNA

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車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディに面の剛性を高める造形や走破性・積載性を高める細部の工夫など、機能に徹したこだわりの造形を採用

 土木、建設、林業などの現場で活躍する“プロの道具”として、本格4×4の歴史を切り拓いた初代ジムニー(LJ10型)は1960年に登場。基本骨格に悪路走破性を高めるラダーフレームを採用するとともに、前後にリーフリジットサスペンションを装備。大径16インチタイヤを高・低速2段切り換えの副変速機で駆動させる、まさに実用車としてのスペックを満たした本格仕様だった。

 その後、1981年に2代目(SJ30型)、1998年に3代目(JB23型)へと進化を果たし、2018年7月に20年ぶりの全面改良が行われた4代目の現行ジムニー(JB64型)がデビュー。発売から4年が経過したが、今も納車に1年以上を要する現行ジムニーの魅力は初代から受け継がれるエクステリアとメカニズムにある。

 昨今のクルマは丸みを帯びた流線的なデザインが主流なのに対し、直線基調のボディ形状を採用した現行ジムニーは5スロットグリルや丸型ヘッドライトなどジムニーの象徴とも言うべきディテールを採用。

 また、新開発のラダーフレーム、FRレイアウト、副変速機付のパートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式のサスペンションなど、歴代ジムニーがこだわってきたメカニズムが進化を果たしつつ現行モデルにもしっかり継承されているのだ。そんな本格4×4の車両本体価格が200万円前後となれば……“買い”としか言いようがない。

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