■エンジンは日本仕様と同じK15B型1.5L、4速ATと5速MTを用意
搭載されるエンジンは、日本仕様のシェラ3ドアと同じ、1462ccのK15B型直4ユニットで、インド仕様は104.8ps/6000rpm、134.2Nm。日本仕様のスペックは102ps/6000rpm、130Nm/4000rpmと若干の違いはあるが、ほぼ同じといっていい。
ラダーフレームや前後3リンクリジットアクスルコイルスプリングのサスペンションをはじめ、機械式副変速機付きのパートタイム4WDなど、基本的なメカニズムに変更はない。
5ドア化に伴って、ランプブレークオーバーアングル(乗り越えた障害物がアンダーボディに接触せずに越えられる角度)が3ドアの28°から24°に変更。なお、40°のアプローチアングル(前方の障害物を前輪が乗り越えられる角度)、50°のデパーチャーアングル(リアバンパーやマフラーなどが障害物に接触せずに越えられる角度)は3ドア、5ドア共通。210mmの最低地上高も同じだ。
やはり、5ドア化に伴い車重が重くなったのではないかと気にしている方も多いだろう。日本仕様の3ドアの車重はMTが1080kg、ATが1090kg。発表されたインド仕様の5ドアは、MTが1195~1200kg、ATが1205~1210kg。つまり、5ドアは大人2人分、120kg重いことになる。
また最小回転半径も、3ドアの4.9mに対し、5ドアは5.7mと大きくなっている。前1395mm、後1405mmのトレッド、195/80R15のタイヤサイズは3ドア、5ドアともに共通。
3ドアと5ドアの走行性能の違いについては、本サイトの別企画で展開するので、そちらを見ていただきたい。
■インドでのラインナップは安いほうがZETA、高いほうがALPHA
発表されたインドでのグレード展開は、2種類。安いほうがZETA、高いほうがALPHAという構成だ。ALPHAはドアハンドルがボディ同色になり、ZETAのスチールホイールに対し、アロイ(アルミ合金)ホイールとなる。
さらにオートヘッドランプやヘッドランプウオッシャー、LEDヘッドランプ、フォグランプ、ダークグリーンガラス、プッシュスタートエンジンスイッチ、クルーズコントロール、レザーステアリング、オートエアコンがZETAに加えられた装備となる。
またALPHAはインフォテイメントがスマートプレイ+に22.68cmのタッチスクリーン式ディスプレイ、ZETAがスマートプレイプロに17.78cmのタッチスクリーン式ディスプレイとなる。
6エアバッグやABS、EBD、ESP、ヒルホールドコントロール、ヒルディセントコントロールなどの全然装備などの差はほぼ共通だ。
■日本発売はいつ?
日本のスズキ広報部に確認をとったが、日本市場では3ドアの生産販売を優先するため、日本における5ドアの生産・販売は当面のあいだ未定となっている。ただ”当面”の販売予定はないというニュアンスで、今後どこかのタイミングで日本で販売されるのは間違いないとみる。
スズキディーラーに念のため、ジムニーおよびジムニーシエラの納期を確認したが、2023年1月時点でジムニーが1年以上、ジムニーシエラが1年半~2年とのことで、正確な納期はわからない状況とのこと。
2022年1月~12月の平均月販台数はジムニーが3450台(暦年累計台数は4万1405台、対前年比105.0%)、ジムニーシエラが1485台(暦年累計台数は1万7820台、対前年比128.2%)と、ジムニーシエラの販売台数はジムニーに対し半分以下となっている。
これを踏まえると、現時点での日本市場におけるジムニー5ドアの発売時期は、まだ見通しが立たないのが正直なところ。日本での発売時期については、情報が入り次第いち早くお届けします。
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