■思い出深いリトラ車:FD3S型RX-7
もう世界遺産ならぬ、日本車遺産に認定したいのがFD3S型RX-7だろう。世代的にはその前のFC3S型RX-7がオンタイムだった(これもよかった)が、日本車のリトラといえば、このFDを一番に持ってくる人が多いのではなかろうか。初代NSXと迷ったけれど、あのクルマはとてもとても高くて手が出せるレベルではなかったので……。
FD3S型RX-7は1991年にアンフィニRX-7として登場。1997年10月からマツダRX-7へと名称変更し、2002年8月まで生産されて最後のリトラ車となってしまった。
4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用したボディには654cc×2という13B型ロータリーエンジンにシーケンシャルターボを組み合わせた。当初最高出力は255psだったが、1999年1月のマイナーチェンジで当時の自主規制値である280psに到達。
約11年におよぶモデルライフのなかで1型から始まり6型まで進化した。特にMT車の最高出力が280psに達成した1999年1月に登場した5型からはボディ剛性の大幅強化やサスペンションの最適化、冷却性能の向上などにより走行性能が向上。これまでのピーキーな乗り味から一転し、非常にコントロールしやすい特性へと変わっている。
最後の限定車となったスピリットRタイプBに乗った時の印象も記憶に残っている。とにかくノーズが低く、着座位置も低い。13Bのシーケンシャルターボの出足はトルクのなさをすぐに感じるが、ストレスなくフラットにヒューンと高回転まで一気に回転するさまは、やはりロータリー。
後年、レシプロエンジンのターボ車が、シングルターボからツインターボに変わり主流になっていく時に、この軽い回り方はロータリーに近いかもと思ったりもしたが、しかし今思うと、ぜんぜん違う。あのトルクの山のないFDのエンジンフィールは、今乗るときっと虜になってしまうだろう。死ぬ前に乗っておきたいかも、ヤバイヤバイ……。
コメント
コメントの使い方重量と部品数増、衝突時歩行者安全性低下、小面積光源で十分な明るさの技術と
採用する意義がほぼない機能を、自分のような素人老害が熱望するのはともかく
業界の人が言うのは何かうすら寒く感じてしまう。大体ロードスターで軽量化か
廉価化でホイールナットを5→4にしたメーカーに望む装備じゃないかと
リトラクタブルヘッドライトよりも規格品の丸型や角型のヘッドライトを採用して欲しい。最近のクルマのヘッドライトはプラスチックで古くなると曇ってダメだよ。
テールランプも最近はLEDで1つ切れると全部交換とかエコじゃない。