タイヤは黒くないと落ち着かない!? 「緑のタイヤ」の意外な用途と存在意義

タイヤは黒くないと落ち着かない!? 「緑のタイヤ」の意外な用途と存在意義

 横浜ゴムのカタログを見ているとふと気になったページが。なんと真っ黒いゴムのタイヤのなかになんと緑色のタイヤがあるではないか!! どっかで見た記憶もあるけどなんだか新鮮……。これ何に使うのか調べてきました。

文:ベストカーWeb編集部/写真:横浜ゴム

■なんとも言えないグリーンのカラーリング

ご覧のとおり真みどりのタイヤ。色を塗る前のプラモデルみたいだ
ご覧のとおり真みどりのタイヤ。色を塗る前のプラモデルみたいだ

 大型車や重機用のタイヤが掲載された横浜ゴムのカタログ。あまり一般のユーザーには馴染みのないものだが、先日いただいたのでチラッと見てみた。じっくり見ていると「おおおぉ!!」というページが。

 なんとグリーンとホワイトのタイヤがあるじゃないかぁぁぁ! ということでさっそく横浜ゴムになんのためのタイヤか聞いてみた。

「これは食品工場や精密機器工場など衛生面を求められる工場で、施設の床面にタイヤ痕がつくのを嫌う会社さんもあるからです。そのような需要を満たすためにカラーリングを施したタイヤを用意しています」。

 その緑のタイヤの名は「M-GA」、そして同様のパターンで白い「M-WA」もある。いやいやこれはすげーなぁ……。

 すごく大きな需要はないかもしれないし、たとえ黒いタイヤでも実害はあまりないだろう。でも食品工場とかで床が真っ黒に汚れているとなんだか微妙な雰囲気になるのもわかる……。

そして白いタイヤもある。なかなかすごい違和感だ
そして白いタイヤもある。なかなかすごい違和感だ

■色付きの雪道タイヤまで揃っている

これが雪用タイヤ。トレッドが細かくなっており雪道性能もアップ。ちなみにスタッドレスではないので凍結路は不可だ
これが雪用タイヤ。トレッドが細かくなっており雪道性能もアップ。ちなみにスタッドレスではないので凍結路は不可だ

 さらに驚くべきことになんと雪道用タイヤについても色つきモデルが揃っている。こちらも緑の「G-M-SNOW」、白の「W-M-SNOW」と2色展開。

 雪道のタイヤに美観とかあるのかちょっと理解が追い付かない担当だが、実際は食品工場のみならず普通の工場でもタイヤ痕を防ぐために色付きタイヤを使用することがあるそうだ。

 そのために雪道など屋外も走行する機会が皆無とは言えず、このような色付きタイヤを設定しているそうだ。いくら事業用タイヤとは言ってもニッチな用途だと思うが、それでも製品を作っているのはさすが横浜ゴムグループだ。

 市販車でもトレッドに色が付く時代もそんなに遠くはないかも?

【画像ギャラリー】やっぱ黒が落ち着くよねぇ……絶妙にソワソワするカラータイヤを見よ(3枚)画像ギャラリー

 

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