平成最後の決算セールスで大幅値引き乱発の理由
以上のレポートでもわかるとおり、平成最後の決算セールにおける値引きは、例年以上に激しくなっていた。その傾向として、2019年10月の消費税引き上げを意識して大幅値引きやオプションサービスの金額拡大が目立った。
オプションサービスは小型車だと従来最高10万円だったのが15万円に増額した。残価設定クレジットも1.9%の低金利の対象モデルがさらに増えている状況であった。
また、大幅値引きのなかには在庫一掃セールのために格安になっている車種もあった。日産のデイズ、ホンダのN-WGN、マツダのアクセラ、三菱のeKワゴンの4車種がそうだ。
値引きは、軽自動車ではナビ付きだと大半が20万円引きを突破し、アクセラは40万円引きが目立った。
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【図表】は、遠藤徹氏調査による大幅値引き情報のトップ10だ。
この表を見ても、平成最後の決算商戦は消費税の増税を控え、例年以上に値引きが拡大していた実情がわかる。
次の大きな商戦は、消費税増税を目前に控えた中間決算の9月。令和最初の決算商戦は、平成最後の商戦とはまた違った様相となるだろう。
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