■アコードインスパイアはホンダセダンのなかで一番の秀逸モデルかも
2023年7月、中国で新型アコードが発表されたが、50代以上のおじさんにとって、アコードといえば、USアコードクーペ、アコードエアロデッキ、いや担当は初代アコードインスパイアが登場した時の衝撃が強烈に印象に残っている。
当時、アコードは北米では人気だったが日本ではいまひとつ。そんななか1989年9月に登場した初代アコードインスパイアは、写真を見た瞬間、素直に「カッコいい」と思った。
当時、アコードインスパイアをホンダは「ラグジュアリー4ドアスペシャリティ」という宣伝文句だったが、FRの4ドアクーペと言ってもいいほどの完成度だったように思う。
アコードインスパイアのウリの一つ、直5SOHCという独創的な専用設計エンジンは、2LのしかもSOHCなのに最高出力165psという高出力高回転型の縦置きエンジンだった。当時、FFミッドシップというレイアウトは自動車雑誌のなかで話題となったのを覚えている。
マルチリフレクターランプと呼ばれるフロントヘッドランプの煌びやかさは見とれるほどで、ビルが立ち並ぶ街中のなかを走るアコードインスパイアの姿を見て憧れたものだ。
インテリアは天童木工製の本木目パネルを上級グレードに用意するなどホンダとしても力が入っていた。
市場も即座に反応し、時に月販5000台以上をマークするヒット作となった。日本では5代目で生産を終了したアコードインスパイアだが海外では生き続けている。ぜひ、初代アコードインスパイアのようなカッコいい4ドアセダンを復活させてほしいものである。
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