今こそ光る最新車にない存在価値!! 手放すべきではない車 5選【2019】

二度と出ない!? V8搭載のFR小型セダン「IS F」

レクサス IS F/全長×全幅×全高:4660×1815×1415mm、エンジン:V8、4968cc(423ps/51.5kgm)、価格:766万円(標準・2007年仕様)

 さて、お次はレクサス IS F。

 筆者はこの車に愛着がある。なぜなら2010年のニュルブルクリンク24時間レースにWCOTY(世界カーオブザイヤー)チームから出場。クラス4位を記録したからだ。

 24時間を8速AT(規定で7速しか使えず)も含め、ノートラブルで走り切ったタフな車。V型8気筒5Lの自然吸気エンジンは、素晴らしいレスポンスと排気音をもつ。

 これはターボエンジンでは絶対に味わえない。コンパクトなサイズながら4ドアを持つスーパースポーツセダン。実用性もある。

 V8エンジンは6600回転で最高出力423psを発揮。もっとパワフルなスポーツセダンは数あれど、IS Fはオーバーパワーを操るハンドリングが素直。

 これからどんどん海外流出などで手に入れることが困難になること間違いなし。手放すべきではない1台だ。

スパルタンさは今以上!! “スイスポ”のDNA色濃い先代型

先代スイフトスポーツ/全長×全幅×全高:3890×1695×1510mm、エンジン:直4、1586cc(136ps/16.3kgm)、価格:168万円(6MT・2011年仕様)

 そして、4台目は先代スイフトスポーツ。

 現行スイフトスポーツがもてはやされているけれど、それはターボ化と電子デバイスの進化も手伝って、今の人気ぶりがある。プラス低価格だね。でもね、先代にはスイフトスポーツの血脈が、DNAがあるんだよ。

 エンジンは自然吸気の直列4気筒1.6L。6900回転で最高出力136psを発生していた。この高回転域まで使い切って走る快感。コーナーへのターンインでは現行モデルよりもスパルタンでクイックなステアリングレスポンス。

 実は、若干この先代モデルの方が重く、それが逆にダウンフォースとなってタイヤグリップをステアリングやシートから感じ取ることができる。突き詰めた走りの快感がある。

これぞ軽バンのNSX!? 実用派ミドシップ「バモス」

バモス/全長×全幅×全高:3395×1475×1775mm、エンジン:直3ターボ、656cc(64ps/9.5kgm)、価格:140万7000円(Mターボ・2008年仕様)

 そして、最後はバモスだ。

 初代バモス・ホンダが衝撃的なデザインとコンセプトだったので記憶に新しいが、ここでのターゲットは約18年間フルモデルチェンジもなしに生産されたワンボックスのバモスだ。そうN-VANの親ともいう存在。

 どうしてバモスを選んだかというと、商用バンとしてエンジンをミドシップに積む、MRのレイアウトを採用しているからだ。つまり、商用軽バンのNSXとは言い過ぎか?

 ターボエンジンモデルもあり、その走りは前後荷重配分がバランスしていてかなり楽しめた。しかも、ワンボックス商用バンだから室内は広く軽キャンパーにも改造可能だ。

 実用性のために専用開発したわけだけれど、もうこんな個性的な車は出てこないだろう。その意味でも、あると楽しく希少性がある車だといえる。

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