トヨタ,スズキ,ホンダらが…作った日本の後出しジャンケンカーが成功してきた理由

スズキ3代目ソリオ(現行)に対するダイハツトール四兄弟

スズキソリオ(3代目)/販売期間:2015年〜 ワゴンRワイド→ワゴンR+→ワゴンRソリオ→ソリオと車名変更し、現行がソリオの3代目で安定した人気を得ている
ダイハツトール/販売期間:2016年〜 COO/bBの後継的モデルだが、トヨタ、スバルと4兄弟攻勢でソリオを狙い撃ち。特にトヨタタンク、ルーミーの販売台数は超絶

 もともとワゴンRのボディサイズとエンジンを拡大した軽ベースのコンパクトカーだったソリオは、2010年登場の2代目モデルで軽スーパーハイトワゴンをコンパクトカーにしたような狭い全幅と高い全高にスライドドアを持つモデルに移行。

 使いやすいクルマでライバルがなかったこともあり堅調に売れ、2015年に同じコンセプトでフルモデルチェンジされた現行モデルが登場した。

 このコンセプトに遅ればせながら追従したのが2016年登場のトヨタタンク&ルーミー、ダイハツトール、スバルジャスティの四兄弟である。パッソ&ブーンがベースのこの四兄弟はソリオとまったく同じコンセプトで、後出しながら全幅が広いぶんリアシートの幅が大きいくらいしかソリオに対するアドバンテージが浮かばないクルマたちである。

 しかし販売台数ではタンク&ルーミーがソリオを圧勝しているだけでなく、小型車のイメージが薄いダイハツで販売されるトールも好調に売れている。

 このことを見ると、この種のプチバンが大きなマーケットを持っていること以上にトヨタの販売力の強さを痛感する。

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 二匹目のドジョウ的なクルマたちはオリジナリティという面で賛否はあるにせよ、ライバルが登場することでマーケットが拡大しジャンルが活性化する効果があるのは事実である。

 それだけに市場が小さいだけに難しいにせよ、スポーツカーでもトヨタ86&スバルBRZやマツダロードスターに対する直接的なライバルが登場してスポーツカーのジャンルを活性化してほしいところだ。

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