キューブ3にネイキッドそしてツイン……売れなくても今見たらキラリと光っていた中身の凄いクルマ5選

■小さいのに3列7人乗り! 日産キューブキュービック:2003年9月~2008年11月

キューブの全長を170mm延長し、3列7人乗りとしたキューブキュービック
キューブの全長を170mm延長し、3列7人乗りとしたキューブキュービック

 キューブキュービックがデビューしたのは2代目キューブの登場から11カ月後、2003年9月のこと。

 ボディサイズは全長3900×全幅1670×全高1645mmとキューブに対して、全長を3730mmから170mm延長し、ホイールベースは全長増加分の170mm延長した2600mmとして、3列小型ミニバンとして成立させた。

 エンジンも当初は標準仕様と共通の1.4L、直4のみだったが、2005年に1.5L、直4を設定して販売のテコ入れを実施した。

 たとえば、カローラスパシオ(全長4260mm、2代目)やモビリオ(全長4070mm)といった5ナンバーモデルでも全長は4mオーバーが基本。

 一般的にいわゆるミニバンで本気で荷室スペース(奥行きが50mm程度)と3列シートをキャビン内に余裕を持たせて成立させるには、全長は4700mm、ホイールベースが2700mmは必要というのが常識的だった。

 ストリームやウィッシュなどがこれに当てはまるが、これでは日本市場ではコンパクトではなく普通のミニバンでしかない。

キューブキュービックの3列目シートは緊急用か子供用と割り切って使う広さ
キューブキュービックの3列目シートは緊急用か子供用と割り切って使う広さ

 そこでキューブキュービックは3列シートを潔く緊急用や普段の荷物置き場ととらえて、キューブの個性的なスタイリングを壊すことなく仕立てたのだ。

 しかし、2008年11月に2列シートのキューブが3代目にフルモデルチェンジされるタイミングで、キューブキュービックは販売終了となった。

 今、日産にはトヨタシエンタやルーミーのようなコンパクトなミニバン&MPVが存在しないから、早く復活してほしいものだ。

 キューブキュービックの中古車流通台数は34台、支払総額27万~75万円。15年以上前のクルマがこの価格で取引きされているというのは、人気がある証ということなのかもしれない。

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