祝ワゴンRにMT復活! 軽自動車のMTってライトウエイトスポーツカー並みに楽しいゾ!

■コペンセロ/コペンGR SPORT

写真右のコペンGR SPORTは専用フロントバンパー「Functional MATRIX」を装備している。写真左上はコペンセロ
写真右のコペンGR SPORTは専用フロントバンパー「Functional MATRIX」を装備している。写真左上はコペンセロ

 2023年のジャパンモビリティショーで1.3Lのコペンが発表され、再注目されているダイハツコペン。現行の2代目は2014年6月にフルモデルチェンジしている。セロ、ローブ、GRスポーツ、エクスプレイ、この4つのグレードを揃えており、アクティブトップと呼ぶ電動格納式ハードトップを採用しているのが最大のポイント。

 フロントに収まるパワートレーンは、660ccの3気筒ターボエンジン(64ps/9.4kgm)。吸気バルブの開閉タイミングを最適化する「DVVT」を採用しており、低回転から力強いトルクが得られ、街中から高速まで無駄なくパワーが引き出せるようにセッティングされている。トランスミッションは5速MTと7速スーパーアクティブシフト付きCVTの2種類。

 車体剛性についてもコペン専用に新開発した骨格「D-Frame」は、骨格だけで強度を担保できる構造になっており、フロア下トンネル部やクロスメンバーなどにも補強を行ったことで、初代コペン比で、ボディ上下曲げ剛性3倍、ボディねじれ剛性も1.5倍(ともにダイハツ調べ)と、飛躍的に剛性がアップ。その結果はもちろん、操縦安定性と乗り心地の向上につながっている。

 骨格で剛性を確保したので、内外装を着脱してカスタムする構造「DRESSFORMATION」も実現できた。外板の11部品の樹脂パーツを入れ替えることで、購入後でも個人の好みに合わせたデザイン、カラーの変更ができる。

 交換可能な樹脂パーツは、フロントフード、ラゲージ、フロント/リアバンパー、フロント/リアフェンダー(左右2個)、ロッカー(左右2個)、フューエルリッドの11部品だ。

 しかもシャシーパーツには、ウレタン製のバンプラバーまで採用し、早当て化によりストローク短縮と乗り心地の両立、車両姿勢の安定化を図った。もちろん、コペンの象徴である、約20秒でフルオープンとなる「電動開閉式ルーフ」は継承している。

 2019年秋にはトヨタGAZOOレーシングとともに開発したGRスポーツも加わった。GRスポーツはボディにブレースを追加して剛性を高め、ダンパーもKYB製のスペシャル品とした。だからオープンにした時でもボディはしっかりしているし、サスの追従性もよくなっている。

 コペンのMT車の価格は、ローブ、X-PLAYが188万8700円~、セロが194万3700円、GRスポーツが238万2200円。200万円前後でここまでスペシャルな軽が手に入るのは素晴らしい。

■車中泊もできる軽商用バン、N-VANは走っても楽しい

商用バンのMT車ではN-VANがおススメ
商用バンのMT車ではN-VANがおススメ

 ここからは軽商用車のMTにも目を向けてみたい。商用車のMTだからといって馬鹿にしちゃいけない。特にN-VANのMTはカチッとした剛性感のあるフィーリングで、シフトレバーの位置も絶妙にいい。また、ペダルの配置も軽バンの割にはヒール&トゥがしやすいのだ。

 とはいえ、軽自動車のNAであるためエンジンパワーとトルクが小さい。そのためパワーバンドとトルクバンドをキープする運転を強いられるのだが、その回転域に合わせて小気味よくシフトチェンジするのが楽しい。とにかくワインディングやサーキットなどで楽しむというよりは、低中速域でキビキビと走る醍醐味に溢れたクルマなのだ。

 なお、軽バンとして大切な積載量も十分にある。助手席までフラットになるし、助手席のヘッドレストはキレイにドア内側に収納できるようになっているのもポイント。

 大きい荷物を沢山載せたい人にとってもピッタリだし、これだけフラットならば自転車はもちろん、車種によってはバイクもスロープでそのまま載せることが可能だろう。また、車中泊にも適している。軽バンとしての高い実用性を持ちながら、安全な速度域での運転が楽しい。N-VANはそんな2つの欲望を叶えるモデルだ。

 6MT車の価格はGガソリンが133万7600円、Lガソリン車は147万2900円、+STYLE FUNは170万7200円となっている。

次ページは : ■農道のポルシェ!? ハイゼットトラック

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタセリカ復活計画、始動!? 新型ホンダフリードの獲れたて新情報も盛りだくさん!【ベストカー6月10日号】

トヨタ自動車の壮大なるBIGネーム復活計画の第四弾は……なんとトヨタセリカ!? 新型ホンダフリードの注目情報や、レーシングドライバー岩佐歩夢選手の新旧ホンダスポーツカー試乗など、GW明けから全力投球な企画だらけです!