クルマの技術は日々進化している。最近では自動運転が実用化されようとしていたりとその進歩は目覚ましい。そこで今一度過去を振り返り、先人たちが築いてきたさまざまな「日本初」について皆さんと一緒に振り返っていきましょう。
文/西川昇吾、写真/Adobe Stock(トップ画像=show999@Adobe Stock)
【画像ギャラリー】まだ知らない知識がそこにはある。さまざまな日本初の詳細画像はこちら!!(12枚)画像ギャラリー■現代なら必要不可欠なモノ代表!! カーナビゲーション
今となっては純正ナビが当たり前となっているが、世界初のカーナビは1981年にホンダが開発したものであった。カーナビと言っても地図データを印刷したフィルムを差し替える必要があるもので、現代の水準で考えると相当使用するのが大変なものであった。
カーナビゲーションシステムなんて言葉はなく、「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」と呼ばれていた。
ちなみに今ではカーナビと切っては切り離せない技術であるGPS。衛星を利用して自車の位置を把握するこの技術をカーナビに導入したのは1990年に登場したユーノスコスモであった。
■うっかりさんでも安心!! 電動格納式ドアミラー
今や電動でドアミラーが開閉してくれるのはもちろん、スマートキーでドアをロックすると自動でミラーが閉じるというのは当たり前のことになった。この電動でミラーが開閉してくれる電動格納式ミラーは1984年10月に日産ローレルで世界初の装備として採用された。
驚くのは日産の対応の速さだ。日本は長らくドアミラーが禁止されていてフェンダーミラーであった。ドアミラーが解禁されたのは1983年春のことであった。僅か1年半という期間でドアミラー解禁から、その開閉を自動にしてしまうなんて驚かされるばかりだ。
■ありそうでなかった!! デジタルアウターミラー
登場したばかりの装備で今の当たり前ではないため、少し企画と逸れてしまうかもしれないが、ドアミラーで記憶に新しいところで言えばデジタルアウターミラーだ。
2018年にレクサスESで採用されたデジタルアウターミラーは、鏡を使用するのではなくカメラで撮影した映像を室内に表示して後部側方の状況をドライバーに伝えるというもの。
まだ普及はしていないが、輸入車にもその波は広がりつつある。もしかしたら日本はドアミラーに関する創意工夫が得意なのかもしれない。
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