【安いクルマと高額車の塗装は何が違う?】スペシャリストが教える”いい塗装のクルマ”

国ごとに塗装の違いはあるのか?

 塗装の個性、お国柄のようなものはあるのだろうか。

「ドイツ車を中心とした、速度無制限区間もあるアウトバーンなどを超高速で走行することを想定しているクルマのフロントバンパーなどの塗装は日本車に比べてチッピングには強いと言えると思います」

 漠然としているけど気になる、「どこの国のクルマの塗装がいいか」、という疑問に対しては、「国という単位で見るなら、日本車とドイツ車が日本車優性でツートップです」とのこと。

ドイツ車は昔から塗装に定評がある。塗料はアメリカ、イタリアなど高級品はあるが、ドイツの強みは塗装技術の高さと優れた設備にある。写真はVWポロ

 これは几帳面な国民性と自動車大国であり技術的にも優れているというお国柄が現われた結果といえるだろう。

 ちなみに最近塗装のクオリティが上がっているメーカーを挙げてもらうと、「現行フォレスター以降のスバル、ここ3年くらいのマツダとボルボですね」と、勢いのあるメーカーの名前が挙がった。

スバルは2018年6月にデビューしたフォレスターの登場で塗装が劇的によくなっている。写真は有料色のクリスタルホワイトパール(3万2400円・税込み)

塗装を守るためのお手入れ

 最後に塗装のお手入れについて聞いてみた。

「日常的には汚れや鳥糞などを放置せずマメに洗車することと、紫外線が一番塗装を痛めますので、できれば駐車場を屋根付きにするといった具合に駐車環境に気を配れればいいと思います」

 汚れを着きにくくするコーディングに関しては、「自分でやるならワックスやシリコンといった熱で流れてしまうものよりも硬化するレジン系がお勧めです」

 クルマをキレイに保ちたい(きれいなクルマなら処分する時の査定も上がる)、という人なら、X氏のような信頼できるプロにコーティング頼むのが、長期間クルマをキレイに保て、洗車も楽になり一番である。

 ただ多くは書かないが、最近は信頼できるコーティング業者を見つけるのが非常に難しいのだが……。

レジン系コーティングはガラス系に比べて認知度は低いが、撥水性に優れているのでガラス系の弱点である雨染みなどができにくいメリットがある

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