■パフォーマンスの高さも市場でウケた大きな理由
一見すると、その後に登場するレトロ調モデルたちと同じく、個性だけで勝負したクルマに思えるが、サンバーディアスワゴン クラシックの場合はそれだけが魅力でない。
サンバーシリーズが長年をかけて磨き上げてきたRR方式やフローティング構造をはじめ、専用のチューニングを施した4輪独立サスペンションの採用、自然吸気とスーパーチャージャーという2タイプの4気筒エンジン。
さらに、運転席まわりおよび足もとスペースの広さを活かしながら、ステアリング角度の最適化を実施することで自然なドライビングポジションとスムーズな乗降性を実現したり、インパネの質感向上や収納スペースの増強で使い勝手を高めたりしたことなど、個性以外にも見るべきポイントは多々ある。
サンバーディアスワゴン クラシックはもとより、サンバーシリーズを含めて、スバルがこれほど魅力的な軽自動車を作っていたことを鑑みると、もう一度スバルが作る、いかにもスバルらしい軽自動車の復活を切望してしまう。
合理化を推進する企業論理の前ではいかんともしがたいことかもしれないが、軽自動車販売が依然として好調な状況で、さらに認証試験で不正した車両のOEM供給を受けるくらいなら、スバル自社製軽自動車があってもいいのでは……と思うのは、浅はかなのだろうか。
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