■WR-Vが売れた理由を試乗しながら考えた!
たしかにWR-Vは安い。でも昔から、あまり安っぽいと日本人にはウケない。だから、一番安い209万8800円のXグレードではなく、中間グレードの234万9600円のZグレードが過半数を占めたというのは理解できる。
エンジンもヴェゼルと同じ1.5L、直4DOHCで、燃費こそWR-Vが16.4㎞/L、ヴェゼルが17.0㎞/Lと落ちるものの、118ps/14.5kgmのパワースペックは同じだ。WR-Vのボディサイズは、全長4325×1790×1650mmと、全長4330×全幅1790×全高1580mmのヴェゼルとそう大きく変わらない。
では筆者が実際に見て乗った印象を忖度なしでお伝えしていこう。
第一印象は、カクカクして極端にガラスエリアが狭いデザインがいい、だった。でもグリルは「絶壁」でイマイチか。エンジンをかけて走り出してみるとまず感じたのはステアリングが大きめで太く、運転しやすいこと。アクセルを踏み込んでいくと、加速力もなかなかいいし、乗り心地もいい。そういえば、アイドリングストップ機構がなかった。
後席もかなり広い! ホンダMM思想全開! ラゲッジも広い。ただ、改めて感じたのがインパネやドアの内側の質感のチープさ。前席ドア下のドリンクホルダーの厚みも薄く、ペラペラに感じたのだが、私だけ?
そのほか、細かいところでは、Aピラーが太めで交差点を右折する際、横断歩道にいる人がやや見づらい時もあった。また前席の座面の「前後」の長さが短いと思う。しっかり座れていない印象を受けた。
「質感は多少チープでも、最低装備だけあればいい!」と割り切り、そのうえで安くて、「5人がしっかり乗れて狭くないSUVが欲しい」という人には買いのクルマだと思う。
今の時代、クルマは高くなりすぎた。安いガソリン車があっていいじゃないか、というホンダの提案、いいんじゃないでしょうか!
【画像ギャラリー】安っぽい? 210万円から買えるコスパ抜群のWR-Vの写真をチェック!(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方