■インテリアはもう少し高級感を持たせたほうがいい
―インテリアをチェックー
岡本:インパネはクラウンシリーズと共通性をもたせているそうです。
松重:さっきのアリアとかと比べると方向性は似ていますね。日本的な美しさを追求しようという部分。ハンドルももうちょっとしっとりしているといいなあと思います。
岡本:そうですね。
松重:インテリアもエクステリアもそうですがショーファードリブンというからには上質感がもうちょっと頑張らないとけないんじゃないかなあという気がします。ショーファードリブンというからには後ろに乗ってみます。
岡本:いかがですか?
松重:ショーファードリブンというよりちょっといいハイヤーという感じですか。実は思ったほど広くないなという感じです。助手席のヘッドレストが外れます。これFRだからシャフトがここまで出てるんですね。
岡本:実はこれ、水素タンクなんです。
松重:デカいなあ。
岡本:水素タンクを真ん中に縦に積んでいます。
松重:あれ、シャフトは?
岡本:モーターなんてないです。
松重:ただ、水素に乗っているということでステイタスはあると思います。
―パワートレーンチェックー
岡本:燃料電池が積まれています。外から酸素を取り込んでクルマのなかから水素を出して化学反応で発電して後ろに積んでいるモーターを回して走るシステムになっています。
松重:ポタポタ垂れるんですか? ポタポタ垂らしたり任意で出すこともできます。
■試乗開始! 乗り心地はさすが王冠をかぶっていることだけのことはある!
ー試乗インプレッションー
岡本:はいクラウンFCEVです。走り自体は電気自動車と同じと考えていいかと思います。
松重:今まで2台がSUVカテゴリーでしたがこれはセダンです。とにかくボディサイズが5m超! こういう場所ならいいですが都内は、駐車場とか路地に入った時に手こずるんじゃないかという感じはしますね。ただめちゃくちゃ乗り心地はいいです。さすがクラウン! 王冠をかぶっていることだけはありますね。
岡本:大きいけど小回りはきくという。
松重:でもホイールベースは長いですね。
岡本:3mありますがハンドリングは軽快ですよね。
松重:軽快です。
岡本:これがまたクラウンFCEVのポイントで重量配分は後ろの方が重いです。燃料電池車なので後ろに水素のタンクが2つあって、フロントのほうがだいぶ軽いです。
松重:ということは前、ボンネット下は重さがないってことですか?
岡本:燃料電池はあるんですがタンクのほうが重いです。
松重:FRですか?
岡本:FRです。車重が2トンくらいあります。クラウンにはハイブリッドもあるのですがハイブリッドよりもこちらのFCEVほうがフロントが軽いので走り味が軽快なんです。
松重:以前乗せていただいたMIRAIよりクルマとしてはかなり出来がかなり上ですね。
岡本:よくなっている感じしますか?
松重:する! さっき後ろに乗っていたんですが、後ろに乗っていたよりも前に乗った方が楽しいですね。真ん中のタンクがありますから。
岡本:で、3分で満充電できて計算上では820km走ります!
松重:水素の満充電っていくらくらいするんですか?
岡本:今ですね、1kmあたり千数百円ほどだと思います。最近上がっています。1万円はしないかなと思います。
松重:ハイオクと比べてどうなんですか?
岡本:同じ距離を走るのにハイオクと同じ価格設定になっているそうです。航続距離が820kmなので1万円前後になるような感じだと思います。
松重:水素作るのがどれくらい大変なのかわかりませんけども走らせているぶんには水しか出さないと。また水出していいですか?
岡本:一番右のH2Oと書いてあるボタンです。
松重:H2Oボタン押します。ジャラジャラジャラ~。クルマがおしっこしています。後ろを見ると路面が濡れてる。あ~、漏らしましたね。
岡本:あらかじめやっておけば立体駐車場で下のクルマに迷惑をかける可能性がないです。
松重:といっても純粋な水なんでしょ?
岡本:飲んでも大丈夫だそうです。飲みたくないですが。
松重:じゃあ、あとで飲んでもらわないと。
コメント
コメントの使い方