愛車でスポーツ走行を楽しみたいが不安がある、という人は少なくないだろう。そもそも安心して走れる場所はそう多くはないし、速度が上がればちょっとしたミスが大きな事故につながることもあるからだ。
チャレンジはしたいけど踏み出せない。そんなもやもやとしている人には、ぜひレンタルカートをおすすめしたい。おもちゃみたいなクルマ……なんてバカにしてはいけない。
きっと「走る」をめいいっぱい体験できること間違いなしだ。
文:永田恵一/写真:編集部
BestCar PLUS 2016年7月18日号
「思い切り走りたい」に挑戦してみる!
自動車専門誌を読むほどクルマに関心のある人ならば、「クルマで思い切り走りたい」と思う時があるに違いない。そんな時、真っ先に頭に浮かべるのは愛車でサーキットを走ることだろう。
最近は全国各地に比較的手軽に走れるミニサーキットが増えつつあるのに加え、休日でもそれほど混雑してないサーキットもあり、サーキット走行は年々デビューしやすい環境が整いつつある。
しかし、タイヤに代表されるクルマの消耗、そしてサーキット走行後に掛かるクルマのメンテナンス費用などを考えると、サーキット走行の敷居はやはり低いものではないことも事実だ。
そんな人にクルマを思い切り走らせるデビューの場としてすすめたいのがレンタルカートだ。レンタルカートで走れるカート場もミニサーキットと同じくらい全国に数多くあり、その中には今回撮影を行ったシティカートのように、電車と徒歩で容易にアクセスできるところもある。
しかも走行に必要なヘルメットやグローブといったドライビングギアもレンタルが用意されいることがほとんど。つまり長袖長ズボン、スニーカーという運動しやすい服装であれば、手ぶらで行ってもOKという気軽さも大きな魅力なのだ。
レンタルカートというと「遊園地にあるような、ゆっくり走って雰囲気を楽しむカートなんでしょ」と思う人もいるかもしれないが、それは大間違い。
本格的な走りを追求するレーシングカートとはエンジンこそ違うものの、その実力はかなりのもの。発電機などに使われる200㏄級4ストロークの汎用エンジンが搭載されていることが多く、大パワーすぎずにむしろ扱いやすい。
車体フレームにはイタリアのビレルに代表される一流品を使い、タイヤは溝のないスリックタイヤを履く。つまりエンジン以外はレーシングカートとほとんど同じなのだ。
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