こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】CXシリーズの礎となったマツダ初のシティSUV[トリビュート]

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■スポーティなイメージは現在のCXシリーズが継承

 日本市場では2000年~2006年まで販売されていたが、その間に改良も実施されている。まず、2001年には内外装をスポーティに一新。外観では一部ボディとクラッディングのカラーを変更し、都会的でスポーティなイメージを強調した。インテリアは、内装色をブラックで統一し、シートのセンターをメッシュ布、サイドとヘッドレストをスエード調とするなど、スポーティな雰囲気を演出しながら上質感も表現している。

 さらに2003年に実施されたマイナーチェンジでは、2Lエンジン搭載車を廃止し、その代わりにMPVで好評を博していた2.3L MZRエンジン搭載車をラインナップされた。

 トリビュートは走りのよさをセールスポイントとしていたが、動力性能に関しては3L V6エンジン搭載車に比べて、2L直4エンジン搭載車のパフォーマンスはいまひとつだったことは否めない。そこで、2.3Lエンジンを搭載することで、4気筒モデルの走りの基本性能を飛躍的に向上させたわけだ。

 また、外観はリアコンビランプや一部グレードのアルミホイールのデザインを一新し、インテリアはオーディオリモートコントロールスイッチ付き3本スポークタイプステアリングやマップランプ組込の大型オーバーヘッドコンソール、シート生地などの変更によりスポーティ感と質感を高めるとともに、利便性の向上が図られた。

運転席まわりは乗用車感覚の快適性と機能性を重視した造形としながら、上質な雰囲気が漂う。オートエアコンが全車に標準装備され、空調パネルは操作がしやすいロータリーノブの3連ダイヤルを採用
運転席まわりは乗用車感覚の快適性と機能性を重視した造形としながら、上質な雰囲気が漂う。オートエアコンが全車に標準装備され、空調パネルは操作がしやすいロータリーノブの3連ダイヤルを採用

 トリビュートは広くて快適な室内、アウトドアライフに適した機能性の高さ、使い勝手を高める装備が充実させることで、日常的な用途だけでなく、アクティブにレジャーを楽しめる本格アウトドアレジャービークルとして人気を博した。

 車名のトリビュートは、「感謝の証として捧げるもの/讃辞」を意味する英語に由来したもので、マツダの創造性と技術力をユーザーに捧げ、アクティブなライフスタイルの実現に寄与するという思いが込められた。その思いは、現在マツダSUVの中核を担っているクロスオーバーSUV「CXシリーズ」に受け継がれている。

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