ヤリスWRCを紐解く鍵は大変更の規則にあり!
前述のとおりWRカーの車両規定が2017年から大きく変わる。
まずエンジン。1.6L、4気筒直噴ターボはそのままながら、吸気制限が33口径から36口径に大幅アップされる! 結果、最高出力は300ps程度から380psまで向上!
走行テストの動画を見ると、今までより高い回転域を使っておりパワフルだ。さらに最低車重が1200㎏から1175㎏になり、駆動系もアクティブ制御可能。舗装路面でもパワースライドするのが普通になるだろう。
車体も大きく変わる。全幅が50㎜拡幅され、大型の空力付加物を付けられるようになった。ヤリスWRCを見ても、フロントのエアダムや、リアの派手なウイング付き。
トレッドのワイド可とダウンフォースの増加でコーナリングスピードは圧倒的に高くなると思われる。おそらくかつての『グループB』カーより速いんじゃないだろうか。こうなると危険性も増大していく。果たしてどうなるか?
今のところドライバーからは歓迎されているようだ。
比べると2017年マシンのほうがよりワイドで迫力あるマシンに変化していることがわかる
トヨタの初陣は1月、伝統の“モンテ”から
このようにマシン自体がより迫力を増し、スピードも向上する2017年のWRC。注目が集まるトヨタの初陣は1月20~22日に開催される伝統のラリー・モンテカルロからだ。
ちなみにドライバーは、フィンランド人のユホ・ハンニネンを起用することが発表され、残る1人は同じくフィンランド人で有数の速さを持つ、エサピカ・ラッピの起用が噂される。
世界最高峰のラリー競技、WRCの舞台に久々に“ニッポン”の名が躍る。2017年トヨタのWRCでの活躍に注目だ!!
■2017 WRCカレンダー(9月29日発表時点)
- ・モンテカルロ 1月20-22日
- ・スウェーデン 2月10−12日
- ・メキシコ 3月10−12日
- ・フランス 4月7−9日
- ・アルゼンチン 4月28−30日
- ・ポルトガル 5月19−21日
- ・イタリア 6月9−11日
- ・フィンランド 確定待ち
- ・ドイツ 確定待ち
- ・スペイン 確定待ち
- ・グレートブリテン 確定待ち
- ・オーストラリア 確定待ち
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