バタバタとして日々が続いている新井大輝の2025年シーズン。全日本ラリー選手権も第3幕へと突入。その前に全開のラリーで問題を抱えてしまった箇所を修復していたのだが、ここでもまさかの出来事が!!
文・写真:新井大輝
【画像ギャラリー】テストも行い準備は万端!! 目指せ今シーズンベストリザルト!!(5枚)画像ギャラリー今回もラリー前にやることいっぱい!!
人生初の飛鳥ラリーがいよいよ今週末に迫ってきました。今シーズンは開幕戦の三河湾、唐津と2戦連続してメカニカルトラブルに見舞われていて厳しいシーズンに追われていますが、現状を打開するには今の状況で最大限ベストを尽くして準備する他ないので今回も全力で戦って来ようかと思います。
常に全身全霊で全力投球なので、これ以上頑張れる余地が無いというのが本音かもしれません(笑)。
さて前回の復習になりますが、前回ぶっ壊れた機械式デフに差し込まれているインプットシャフトと呼ばれる部品。本来はマイレージ管理がいらない(壊れない)はずのパーツでした。
実際にシュコダにすぐに問い合わせをしても納期が2カ月ぐらいかかると言われ、在庫を鬼のように持っているシュコダですらストックする考えが及ばない箇所が壊れたというのは何とも“マシンがもう限界だよ“ということが暗に分かってしまいシュコダ丸オーナーとしては辛い限りではあります(笑)。
左の折れた箇所は奇跡的に新品が出たので何とか修理することは出来たのですが、右のインプットシャフトが今回は納期が間に合っていないので毘沙門天に祈りながら走行することには変わりありません。左が折れるということは右もそろそろということですからね(ヒヤヒヤ)。
しかし今回は部品のマイレージのことはさておき、6年ぶりにしっかりとしたマシンのテストをして本番へ臨むことにしました。マシンのパーツ寿命を気にしていても先に進むことができないので、しっかり2日間林道でデータを取りながらの走行は久しぶりに充実した時間でした。(WRC JAPAN2024の前にもしておけば良かったです)。
しかも久しぶりにしっかりエンジニア側をやったので、やっていて結構楽しかったです。
事前テストもバッチリ!! 今回は勝ちにいくゾ!!
機械式デフでもカム角、プリロード、フリクション面と色んな要素が噛み合うので、一つ一つテストをしていき比較検証を繰り返しました。その他にもサスペンションや車高、それにアンチロールバーのテストを全部やり切りました。
前回唐津でマシンのバランスに関して問題だった箇所は意外とあっさり解決しました。やっぱりテストをするのは大事ですね。
矢作産業の若手メカニックもリアデフ交換やサスペンションの付け替えとかなり超絶ハードなメカニカルな作業になりましたが、最後までしっかりついて来てくれたのでメカニカルスキルは上がり、あともう少し修行をすればラリーの現場でもミッション交換やリアデフ交換ができるようになると思うので、今から楽しみで仕方ありません。
とにかく今回のラリーは欲は無いのでトラブルフリーで勝ちたいと思います(強欲)。








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