WRC第1戦「ラリー・モンテカルロ」で、トヨタが2位表彰台を獲得。そのトヨタのチーム代表を務めるのは、三菱で4度のWRCチャンピオンに輝いたトミ・マキネン氏だ。
果たして、マキネン氏は2位という結果をどう捉えているのか? そして、初優勝へ向けての手応えは? BC WEB読者限定のメッセージ動画を交え、本誌独占インタビューのもようを余すところなくお伝えする。
聞き手:WEBベストカー編集部/写真:WEBベストカー編集部
三菱で王者となったマキネン氏からみた「トヨタ」
WEBベストカー(以下、WEB BC) マキネン氏といえばWRCチャンピオンを獲得した時、三菱にも在籍されていましたが、同じ日本の「トヨタ」にどのような印象を持っていますか?
トミ・マキネン氏(以下、マキネン) トヨタのWRCプロジェクトは、私のバックグラウンドと直接関係があるわけではないですが、私はかつて日本のチームに携わっていた経験がある。
そこで、日本の文化を知ることができたし、日本の多くの人々のことも知ることができた。私にとって、こうしたことがトヨタのWRCプロジェクトをスタートさせやすくしてくれたと思っています。
でも、18年前にトヨタがWRCで活躍していた時と今とは、(WRCの)文化やファン層も変わったし、新しいファンもいる。
だから、今のチームのメンバーと一緒に、(気持ちを新たに)戦っていきたい。
『2位』という結果は予想外だったのか?
WEB BC 復帰初戦の「ラリー・モンテカルロ」では、2位という結果を残すことができましたが、「2位」は予想していた結果ですか?
マキネン (2位は)本当に驚くべき結果だったよ。モンテカルロは、ほかのラリーとは異なる特殊なラリーで、今年は例年以上に雪が多く、難しいコンディションでした。
しかも、我々にとっては復帰初戦で準備も充分にできたとはいえない。そうした状況にも関わらず、ラトバラとハンニネンは、初めてのマシン・初めてのチームで、とても集中した走りを見せてくれた。これは評価に値すると思います。
そして、(ドライバーだけでなく)チーム全員の集中力があったからこその成績だと思っています。
WEB BC マキネン氏から見て、「ヤリスWRC」の長所と弱点は、それぞれどういった部分でしょうか?
マキネン ヤリスWRCの完成形は、間違いなく相当なパフォーマンスを持っていると思っています。それから、信頼性は速さと同じくらい重要だと考えて開発を行っています。
(現在の課題として)具体的には、サスペンションアームやサスペンションパーツを、特に重視して開発を行っています。
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