「今年こそは優勝を」中嶋一貴が語るル・マンへの決意と魅力

「今年こそはル・マン優勝」中嶋は悲願達成を胸に戦いに挑む

 編集部 では、今年のル・マン24時間レースに向けて抱負を教えて下さい。

 中嶋 2014年はポールポジションを獲得して、約14時間レースをリードし、昨年は残り3分までトップを走れた。

 順調に優勝に近づいているので、「今年こそは優勝」という思いは非常に強いです。僕だけでなくチーム、そしてトヨタ全体も「今年こそは」という強い思いを持っています。

 編集部 最後に、初めてWECを観る人に向けて、中嶋流のポイントを教えて下さい。

 中嶋 ぼんやり観ているとレース展開もわかりづらいですが、1つ応援する対象を見つけると楽しめます。

 できればトヨタを……と言いたいところですが、「このドライバー格好いい」でもいいです。日本に縁のあるドライバーも多いので、何か1つを軸にレースを観ると、全体の展開が理解しやすくなると思いますよ。

中嶋一貴
1985年生まれ、32歳。2002年にトヨタのドライバー育成プログラムでスカラシップを獲得。

 以後ユーロF3やGP2参戦を経て、2007年にウィリアムズからF1デビュー。2012年からWECに参戦開始し、14年ル・マンでは日本人初のPPを獲得。

 また、国内では2度のスーパーフォーミュラ(SF)王者に輝いている。今年はWECとSFに加え、スーパーGTにも復帰。父は元F1ドライバーの中嶋悟

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