10年ぶりに復活するWRCのラリージャパンは、北海道の帯広を中心とする付近のエリアから、愛知県と岐阜県エリアで場所を変えて開催される。
ラリージャパンの開催概要は、以下のとおりとなっている。
【Rally Japan開催概要 ( 2020年7月現在)】
・開催日:2020年11月19~22日
・大会名称:Rally Japan
・開催エリア:愛知県内(名古屋市・岡崎市・豊田市・新城市・長久手市・設楽町)および岐阜県内(中津川市・恵那市)の公道
・メイン会場:愛・地球博記念公園(長久手市:通称モリコロパーク)
ラリーに興味のある人だけでなく、世界的なイベントが開催されるということで、地元を中心に盛り上がっている、に違いないが、コロナ禍の影響はないのだろうか?
鈴鹿で2020年10月11日決勝予定だったF1の日本GPは早々と中止を決定していることもあり、ラリージャパンが本当に開催されるのかについて、モータージャーナリストの古賀圭介氏が現在持っている情報をもとに考察する。
文:古賀圭介/写真:TOYOTA、HYUNDAI MOTORSPORT、M-SPORT
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チケット発売開始は再々延期中
10年ぶりのWRC日本ラウンド「ラリージャパン」は、このコロナ禍で果たして開催できるのか?
観戦チケットは当初5月発売予定だったが、それが6月にずれ、7月に入っても「諸事情により当面延期します」とホームページに記されているため「本当に大丈夫なのか?」と、開催自体を危惧する人が自分の周りには多い。
実際、10月開催予定だった鈴鹿のF1日本GPや、もてぎのMoto GPは早々に今季の開催中止を発表した。同じく世界選手権の1戦であるWRCラリージャパンが、中止になったとしても不思議ではない。
しかし、ラリージャパン実行委員長の高橋浩司氏は、「現時点で中止は考えておらず、FIAやWRCプロモーターとともに実現に向けて作業を進めています」と言葉に力を込める。
F1やMoto GPよりも開催時期が1カ月程度遅く、まだ見極めに余裕があるのは事実だ。また、シリーズ最終戦であり、他にヨーロッパ圏外のイベントがないことから、機材の輸送などロジスティクスの面でも制限は少ない。
他の世界選手権イベントよりも、障壁は低いといえる。
チケットの販売が延期されているのは、コロナ禍による移動制限で、観戦エリアの現地視察および決定をしばらく行なえなかったという理由もあると聞く。
実際、6月19日にはチケット販売大手であるイープラスが、ラリージャパンのオフィシャルパートナーに名を連ねた。販売開始に向けての準備は着々と進んでいるようだ。
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