入国制限、隔離期間は不可避の問題
WRCのシーズン再開は9月初旬のエストニアからとなり、9月のトルコ、10月のドイツ、サルディニア(イタリア)、11月の日本と続く。
このうちトルコからの4戦はいずれも依然コロナ禍にあり、収束には至っていない。
現在は開催できる状況にあるとされているが、急転する可能性もある。
WRCを含めたラリーは一般道や街中も走行するため、サーキットのように完全無観客状態にはしづらい。
観客とコンペティターの距離が近いという、通常ならば美点として語られる特徴が、このコロナ禍においては逆にマイナスポイントになりかねないのだ。
ドライバーとコ・ドライバーという、ふたり1組で戦うというスタイルも、レース以上に感染リスクが高い。
普段はそれぞれ別の生活を送るふたりが、競技期間中は約1週間に渡り車内という密な空間で過ごすのだから、どちらかひとりが感染したら避けようがない。リスク管理は、間違いなくレースよりも難しい。
ラリージャパンについては、ヨーロッパの関係者の入国制限と、入国後の隔離期間もネックになり得る。
日本とヨーロッパの行き来は制限が緩和傾向にあるが、状況は刻々と変化しており、ここしばらく日本での感染者数が再び急増していることを考えると、予断を許さない状況にある。
以上のように、ラリージャパンは開催する方向で準備が進められているが、その最終的な判断は今後の国内外の状況による。 チケットの販売も含めて、開催が難しいとなったら、遅くとも8月までには何らかの発表があるはずだ。今は、吉報を待つしかない。
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