開催地は「中部と東北、北海道」がふさわしい
ーーさて、マークさんは2017年秋に日本各地を視察されましたが、開催するとしたら、どこがふさわしいとお考えですか?
マーク 中部と福島を含む東北、そして北海道ですね。ただし、どの季節にやるかによって可能性が変わってきます。
また、北海道は過去に開催した実績がありますが、APRC(アジアパシフィックラリー選手権)がありますから、別の大きな地域がふさわしいかもしれません。
ーー日本国内では、中部、特に愛知と岐阜を中心とした地域が有力とされていますが、どうですか?
マーク 最も熱心なのは中部でしたね。プランを聞いて現実味もありました。
ーーでは、仮に2019年に日本がやりたいと正式に申請したら、可能性はありますか?
マーク 時間的には可能でしょう? スピード感をもっていかないといけませんが、欲張らなければ間に合います。
むしろ、やるなら2019年のほうが、現実味があるのではないでしょうか? 2020年はオリンピック開催で、ムリでしょうから現実的には2021年ですね。
日本人は熱しやすく冷めやすいとも聞いていますので、4年近く熱が続くのか? 気になります。
我々もやるからには、5年、10年という期間でのパートナーシップを持ちたいと思っています。
ーー最後に2019年日本開催の可能性は何%くらいありますか?
マーク それは言えませんが、開催は充分可能だとは言えるでしょう。
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マーク氏は、言葉こそ濁したが、日本開催を望んでいるようだ。そして、2019年を逃すと、難しくなるということもそれとなく教えてくれた。2019年は9月20日から11月2日までラグビーW杯が日本で開催される。
やはりその期間は難しい。アジアという地域性を考えると、オーストラリアとセットに考えるのが順当(編注:WRCオーストラリアは11月15〜18日開催)。そうなると、ラグビーW杯が終わった11月中旬が有力となる。
また気になる場所は、コンパクトな大会とするならば、最もラリーで成功している新城をベースに、愛知県と岐阜県、つまり三河と東濃で開催することが、プロモーター側の納得を得られるのではないだろうか?
マーク氏と話した本誌の印象だが、2019年日本開催の可能性は70%くらいあるのではないか。彼は70%くらいあるか? と聞いたところ、イエスとは言わないものの、ノーとも言わなかった。
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