ホンダF1 復活はあるか? “セナの相棒”が信頼寄せた新リーダーの横顔

人事も一新したホンダF1 復活はなるか?

2017年に日本人、そしてアジア人初のインディ500制覇を果たした佐藤琢磨を支えた田辺氏(右手前)。2017年までHPDのレースチーム チーフエンジニアを務めた
2017年に日本人、そしてアジア人初のインディ500制覇を果たした佐藤琢磨を支えた田辺氏(右手前)。2017年までHPDのレースチーム チーフエンジニアを務めた

 また、彼の有無を言わせぬレース現場での多くの経験が、現場の技術管理を確実にし、無駄を省いた素早い開発を可能にしてくれそうだ。

 あとは栃木にあるホンダのF1開発拠点、サクラでの開発がF1グランプリの開発思考についてゆけるか、さらにはF1戦線の前線に立つ田辺氏の援護がどのくらい出来るかが焦点になるだろう。

 現場での問題を、次のレースまでに解決してしまうようなスピードは、これまでの3年間では見ることができなかった。

 2018年型パワーユニットは、2017年型の開発発展型でスタートするという。年間3台までという極めて厳しいパワーユニット使用制限が施行され、ますます信頼性に重きが置かれるのだが、ホンダは昨年終盤でかなり信頼性を上げてきているので、期待感は膨らむ。

 また、新TD田辺氏が、パフォーマンス開発と信頼性との妥協点を何処に置くか、またその妥協点に対し、しっかりとトロロッソ側が納得するコンセンサスを取ることができるか、などが新TDの腕の見せどころであり、その妥協点のレベルを何処まで向上させられるかはホンダ・サクラの技術力と開発スピード次第、ということになりそうだ。

 ジェームス・キーという若く才能あるトロロッソのTDと、温和ながらレース畑を歩き続けてきた経験豊富な田辺TDとの組み合わせは、これまでになくシックリと馴染んでくるように思えるのだが、はたして……。

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