3.カスタマーレーシングプログラム
1)カスタマーレーシング – GT3 プログラム
NISSAN GT-R NISMO GT3は、SUPER GT GT300クラスやブランパン耐久シリーズでチャンピオンを獲得するなど、グローバルなレースシーンで活躍してきました。
同車は、日本、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、中国など、FIA GT3規定車によるレースシリーズに出場し、オーストラリアのバサースト12時間レースでも優勝しています。
– 2018年モデルでの参戦
今シーズン、日産/ニスモはGT3オフィシャルパートナーチームであるGAINERとKCMGに進化した2018年型NISSAN GT-R NISMO GT3をそれぞれ2台ずつ供給します。
GAINERは、SUPER GT GT300クラスに参戦し、11号車(GAINER TANAX GT-R)は平中克幸/安田裕信、10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)は星野一樹/吉田広樹がドライバーを務めます。また、KCMGは、2台の2018年型NISSAN GT-R NISMO GT3でブランパンGTアジアシリーズに参戦します。
– 2015年モデルでの参戦
2015年型NISSAN GT-R NISMO GT3で、DIJON RacingとTOMEI SPORTSがSUPER GT GT300クラスに参戦します。
スーパー耐久シリーズST-Xクラスには、KONDO RACING、ENDLESS SPORTS、GTNET MOTOR SPORTSから、計3台のNISSAN GT-R NISMO GT3(2015年型)が出場します。
モータースポーツ活動を通じて人材育成を図るプログラムを立ち上げた日産自動車大学校は、引き続きKONDO RACINGとともに「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」でST-Xクラスに参戦し、シリーズタイトルの奪還を目指します。藤井誠暢がドライバーとして参加します。
同シリーズのST-3クラスにはOKABEJIDOSHA motorsportからFAIRLADY Z NISMO RCが出場予定です。
日産/ニスモは、NISSAN GT-R NISMO GT3及びFAIRLADY Z NISMO RCで参戦するチームに、今年も引き続き技術支援を行います。
2)カスタマーレーシング – エンジンサプライプログラム
日産/ニスモは、プロトタイプカー向けのレースエンジンを供給し、技術支援を行います。
米国IMSAのウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに参戦するエクストリーム・スピード・モータースポーツに、GT3仕様をベースとしたDPi車両向けのVR38エンジンを引き続き供給します。
また、ドイツを拠点とするプライベーター バイコレスレーシングは今年もFIA世界耐久選手権(WEC)のLM P1クラスにVRX30A evo.を使用して参戦します。
さらに、世界各地で開催されるLM P3カテゴリーに参戦する全車にVK50エンジンを継続して供給します。
4. その他の活動
カナダでは、今年で4年目となるマイクラ(日本名:マーチ)カップが開催されます。
また、オーストラリアで行われるスーパーカー選手権には、日産アルティマでリック・ケリー、マイケル・カルーソ、シモーナ・デ・シルベストロと、新たにアンドレ・ハイムガートナーが参戦します。
片桐隆夫 ニスモ社長 兼 最高経営責任者コメント
「我々の活動の核となってきたSUPER GTでは、車両、チーム、ドライバーと多くの見直しを図りました。今年は開幕戦から好スタートを切り、日産系全チームが、GT-Rの名にふさわしい力強いレースをお見せするシーズンにしたいと思います。
開発を進めてきたGT3の2018年モデルもいよいよデビューしますので、その活躍を期待しています。
また、NISMOロードカーを使ったNISMOドライビングアカデミーの拡充や、全日本ラリーをはじめとしたグラスルーツカスタマーへの支援も行い、NISMOロードカーの支援も行ってまいります。
新たなチャレンジとなるフォーミュラEへの参戦は、『ニッサン・インテリジェント・モビリティ』をNISMOがサポートする機会となります。
大きなチャレンジですが、観る人を魅了する走りができるよう、こちらも全力で準備を進めてまいります」
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