モンテカルロでZを走らせたい!! 夢を叶えた男のストーリー

■世界一過酷ともいわれるラリーに挑む240Z

 モンテカルロラリーは世界一過酷といわれているラリーです。スタート地点は6カ所か7カ所。その年によって違います。私はフランスの『ランス』をスタート地点に選びました。小さな町ですが、町を挙げてラリーを応援しているよい町です。

 2月2日、午前11時に車検。同19時スタート。ここから20時間、寝ずにノンストップで走りました。

 チェックポイントには決まった時間が指定されているのでのんびりしてはいられません。食事は運転しながらです。ガソリンの給油をする時以外は走りっぱなしです。

沿道にはこんなにもたくさんのギャラリーが。「ジャポン、ジャポン!!」という沿道からの声援が記憶に残っているという横田さん
沿道にはこんなにもたくさんのギャラリーが。「ジャポン、ジャポン!!」という沿道からの声援が記憶に残っているという横田さん

 初日807km。翌日の15時にバランスという町に到着しました。翌日は6時50分にスタート。364kmの山道を9時間で走り、16時に到着です。また翌日は6時30分にスタート。451kmの山道を8時間で走り、15時に到着。

  また翌日は5時15分にスタート。450kmの山道を11時間で走り16時に到着です。そしてそのままその日の20時45分にスタートして翌朝の3時15分にモナコの最終ゴールに到着しました。順位は250位でした。合計3229km。ほとんど高速は使いません。

 初日と最終日は徹夜でハイスピード運転。山道は狭く、対向車とすれ違うのもやっとのような道ですが、ガードレールもありません。ラリーとはいえ公道を閉鎖していませんから普通に対向車が来ます。運悪くカーブなどでぶつかっているクルマも何台かいました。

 雪道でもスピードを落とせません。後ろからも次々と来るのでもたもたなんてしていられません。もちろん競技中ですから真剣です。フランスの場合普通の道路もスピード制限が90km/hや100km/hのところがあるので、かなりペースはハイスピードです。

 ですからタイヤ選びが重要です。スタッドレスとスパイクを使い分けて走りました。ゴールした時には、感動の波が押し寄せてきました。少年時代からの夢がやっと叶ったのですから。そして世界一過酷といわれるわけがよく分かりました。

感動のゴールシーン。少年時代からの夢を叶えた瞬間だ!!
感動のゴールシーン。少年時代からの夢を叶えた瞬間だ(右が横田さん)!!

 しかし深い魅力があることもまた改めて知りました。また来年も挑戦したいかな? と少しだけ思います。


 横田さんが経営する伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館はこちらから。展示内容がユニークでクルマ好きならずとも、ちょっと懐かしいおもちゃとの出会いなどもあり、家族で楽しめます!!

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