2022年10月9日(日)、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリ、スタートセレモニーにて歌手・声優アーティストの水樹奈々氏が登場。ホームストレート上に用意された演壇で国家独唱を披露しました。
文/ベストカーWeb編集部、写真/鈴鹿サーキット
■「日本のモータースポーツファンとして誇らしい」
圧巻の歌声だった。コロナ禍により3年ぶりの開催となった日本グランプリ決勝レース日。あいにくの雨模様となったが、トップ声優であり歌手である水樹奈々氏の歌声は、この日、鈴鹿サーキットに集まった9万4000人のモータースポーツファンを魅了した。
日の丸をイメージした赤と白の衣装を身に纏った水樹氏。衣装デザインは世界が注目するデザイナー、ATSUSHI NAKASHIMAが担当。
「以前、TV番組での歌唱時にATSUSHI NAKASHIMAさんの衣裳をお借りして、そのデザイン、特にドレープの美しさに一目惚れして…✨
今回ぜひ衣裳を作っていただきたいとお願いしたところ、時間の無いなかにもかかわらず快諾していただき感激✨」
と、水樹氏の公式ブログにて自らリクエストしたことを発表。
「和と洋を織り交ぜ、日本の大切な文化であるアニメのエッセンスも取り入れた、素晴らしいドレスを作っていただき幸せでした💓✨」と綴った。
ステージで鍛えた『君が代』の歌声は、サーキットに訪れたモータースポーツファンの心をつかみ、SNSでは「すばらしい」、「感動した」、「アルバム買う」、「これほどとは……」、「日本のモータースポーツファンとして誇らしい気持ち」などの書き込みがあふれた。
鈴鹿サーキットの発表によると、F1日本グランプリの三日間にわたる観客動員数はのべ20万人(金曜日は3万8000人、土曜日は6万8000人、日曜日が9万4000人)に及んだ。
日曜日には岸田文雄総理大臣も駆けつけ、3年ぶりの開催を祝った。
■「Hondaと一緒に仕事ができたこともすばらしかった」
この日行われたF1日本グランプリ決勝レースは、スタート直後の多重クラッシュで波乱の展開。赤旗中断で約2時間後に再開し、ポールポジションでスタートしたマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)が独走するものの、2位争いはセルジオ・ペレス選手(レッドブル)と、ライバルのシャルル・ルクレール選手(フェラーリ)が接戦。僅差でルクレール選手が先にゴールするものの、レース直後にペナルティ降格が発表。
これで「優勝かつランキング2位の選手が3位以下」という複雑な条件をクリアし、日本の地でフェルスタッペン選手の2年連続2回目ドライバーズチャンピオン獲得が確定した。
ホンダは2020年にF1からの撤退を発表、2021年末にチームとしては撤退したが、2022年シーズン以降もパワーユニットの技術供与を継続している。
以下、レース後のフェルスタッペン選手のコメント。
「信じられない! この日本で優勝できたことは本当に特別なことで、ここで勝てたことを本当に誇りに思います。ゴールしたときはまだ自分がチャンピオンになったとは思っていませんでした。たくさん混乱があったかもしれませんが、とてもおもしろいと思いました。
昨年初めてチャンピオンを取ったときはとても感動的なものでしたが、今回はまったく違うものに感じました。今シーズンのおかげで、より美しいものになったと思います。
僕たちはマシンを信じてプッシュし続けました。チームはほとんどミスを犯しませんでした。完ぺきという事はありえませんが、ほとんどのレースでそれに近い結果を残すことができました。
Hondaと一緒に仕事ができたこともすばらしかったし、もちろん、サーキットにいるチームやファクトリー、そしてRed Bull Powertrainsで貢献してくれているすべての人に感謝しています。最後にチェコ(セルジオ・ペレス)はすばらしいチームメートです。
次はコンストラクターズチャンピオンシップに全力を注ぎます。次のオースティンも楽しみです。」
現在(日本GP終了時点)、レッドブル(615pt)はコンストラクターズポイントでも首位を走っており、2位のフェラーリ(454pt)に161pt差をつけている。次戦の第19戦アメリカGP決勝は10月23日(日本時間24日)開催、今年は第22戦アブダビGP/決勝は11月20日まで開催予定。
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コメント
コメントの使い方本当に素晴らしかったです。現地で聴いて圧倒されました。