2023年スーパーGT第2戦富士 随所にガチンコ勝負が見られた熱戦は 予選6位のNo.36 au TOM’S GR Supraが逆転優勝!

2023年スーパーGT第2戦富士 随所にガチンコ勝負が見られた熱戦は 予選6位のNo.36 au TOM’S GR Supraが逆転優勝!

 快晴の富士スピードウェイで行われた第2戦は、珍しくFCYや赤旗がなく、SC投入も一度もなかった。しかし、レースでは白熱したバトルが随所で見られ、ハコのレースの迫力と面白さを堪能できた。

文/篠崎元信、写真/奥隅圭之


6位スタートから逆転優勝したNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)
6位スタートから逆転優勝したNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

コロナも一段落し、二日間で約8万人のファンが詰めかけた第2戦

 2023年シーズンの第2戦富士は、例年通りGWのど真ん中、5月3,4日に開催された。入場制限がなくなったこともあり3日は3万1600人、4日は4万8600のファンが観戦。今回は450kmの長丁場のレースで、2回の給油ストップが義務付けられており、ピットインの戦略がいつもに増して勝敗に直結しそうだ。

 コンディションが良かったためか3日の予選から力勝負の感があり、500クラスのQ2では1位のNo.100が出した1‘26.420から8位のNo.17の1’26.953まで、0.5秒の中に8台がひしめく結果に。トップ3のうち2台がNSXで好調さをうかがわせた。2位はNo.19、3位はNo.16だった。

ポールポジションを取ったのはNo.100のSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
ポールポジションを取ったのはNo.100のSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

 300クラスはA、Bの2グループによるQ1を突破した8台ずつがQ2に進み、ポールポジションはNo.56が獲得。2位にNo.31、3位にNo.4が入った。

300クラスポールポジションはリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(J・P・デ・オリベイラ/名取鉄平)。結局、ポール・トゥ・ウインで優勝した
300クラスポールポジションはリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(J・P・デ・オリベイラ/名取鉄平)。結局、ポール・トゥ・ウインで優勝した

決勝レースは逃げるNSX、追うGR Supraの展開で、ピットインが明暗を分ける

 決勝レースは気温22度、路面温度38度の中、静岡県警の白バイとパトカー先導によるパレードランのあと始まった。スタート直後の1コーナーでアクシデントはなかったが、1周目にして2,3位が入れ替わりNo.16が2位浮上。またNo.24も5位スタートから3位まで上がってきた。

スタート直後の500クラスの先頭集団。No.100のNSXがトップを走る
スタート直後の500クラスの先頭集団。No.100のNSXがトップを走る


 6位スタートだったNo.36は4周目には4位に浮上し、さらにNo.24に詰め寄り20周目には3位、30周目にはNo.16を抜いて2位になった。さらに31周目にNo.100がピットインしたためトップに浮上。No.36も次の周回にピットに入ったが、No.100の前でコースに復帰、トップを維持した。


 この後、No.36は後続との差を広げ、2回目のピットでもトップをキープ。2位はNo.100が守っていた。僅差の中でバトルがあったのは3位争い。残り10周ころからNo.24、No.8、No.17の3台がもつれ、最終的にNo.24はもらい事故でリタイヤ、No.8はラスト1周でガス欠になり、No.17が3位に滑り込んだ。

8位スタートながら、最後の最後に3位に浮上したNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)
8位スタートながら、最後の最後に3位に浮上したNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)


1位=No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)
2位=No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
3位=No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

ラスト1周でガス欠のため表彰台を逃し11位になったNo.8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)
ラスト1周でガス欠のため表彰台を逃し11位になったNo.8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)

次ページは : 300クラスは波乱を潜り抜けて56号車がポール・トゥ・ウイン

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!