■後追いでまさかの「寄り添う走り」で会場を沸かす
2日目の、TOP32からはトーナメント方式で行われ、先行、後行をそれぞれ交代して1回ずつ走行する。レース前の練習走行中に、オイル漏れのトラブルがあったものの、トーナメントのスタート時点では復帰。
もちろん、FDJドライバーたちも、そう簡単には負けない。1回戦、2回戦は、共に粘りの延長戦となった。特に、TOP16の蕎麦切広大との対戦は、ワンモアタイムでも両者譲らない素晴らしい大迫力走りだったが、ロバンペラが勝利。セミファイナルは、開幕戦優勝を飾っている13歳の箕輪大也との対戦。
GRヤリスを駆ける、FDJ最年少ウィナーとWRC最年少王者の戦いは、ロバンペラが勝利し、いよいよ決勝へと駒を進めた。決勝の相手は、地元チームのTEAM ORANGEからエントリーする小橋正典。
しかし、小橋のA90スープラは、直前のセミファイナルで、接触とマシントラブルが発生したため、リペアタイム使って修復し決勝へ臨む。なんとリタイアとなってしまうリペアタイム終了1秒前に、チーム総出で押しがけをしてエンジン再始動。再びグリッドに送り出した。
ロバンペラは、このマシンの姿を、真剣な眼差しで見つめたのち、マシンに乗り込んでグリッドに向かう。決勝2本目の走行、ロバンペラが後追いとなった際に、先を行く小橋がコースオフ。ロバンペラがポイントを獲得し、FDJ初参戦での初優勝が決まった。
つい先日行われた、WRCポルトガルラウンドでの優勝を果たして、ドライバー選手権でトップに立っているロバンペラ。秋にはラリージャパンも待っている。
日本のファンにメッセージを求めると、「トヨタのドライバーとして、日本にやって来れることを嬉しく思っています。日本のファンの皆さんに会えるのを楽しみにしています」。と語っている。
【画像ギャラリー】WRC世界王者ハンパないわ!! 福島に降り立ったロバンペラが無双だぜ……FDJでいきなり優勝って凄すぎる(7枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方FR化した完全ドリフト競技用車ですから最強かは別の話ですが、GRヤリスの同仕様と非常に流用の多い、
というかほぼ共通な改造してあるカローラだけに、クスコGRヤリス並のポテンシャルはあるはずです。
しかし優勝まで成したのはやはりドライバーの力。GRヤリスで4位な伸び盛り箕輪選手にも非常に大きな刺激になったと思います。