2023年スーパーGT第7戦オートポリス 500は11台抜きの36号車で300は2連勝の52号車と スープラが両クラスを制覇しチャンピオンにも王手を!

2023年スーパーGT第7戦オートポリス 500は11台抜きの36号車で300は2連勝の52号車と スープラが両クラスを制覇しチャンピオンにも王手を!

 10月14、15日にかけて九州オートポリスで開催されたスーパーGT第7戦。チャンピオン争いが佳境に入る中、500クラスはauTOM’S GT Supra36号車が今年2勝目を挙げ、300クラスでは埼玉トヨペットGB GR Supra GT52号車が第6戦に続き2連勝!いずれも年間チャンピオンに王手をかけたのだ。

文/篠崎元信、写真/奥隅圭之


■500の予選Q1は1秒間に12台がひしめくタフな戦い

 年間8戦を戦うスーパーGTも、このオートポリスを含めても残り2戦しかない。年間チャンピオンを狙える位置のチームにとっては、まさに天王山の戦いともいえるが、それを反映し予選から熱い走りが披露された。

 予選Q1で速かったのはスープラ勢、37号車の笹原右京がトップ、14号車の山下健太、39号車の関口雄飛と続いた。4番手に100号車の牧野任裕がNSX勢のトップで食い込んだが、結局、Q2に進出する8台中5台がスープラで3台がNSXに。

Q1をトップで通過したが決勝では7位に終わった37号車(笹原右京/ジュリア―ノ・アレジ)

 しかし、Q2で輝いたのは16号車ARTA MUGEN NSX-GTの福住仁嶺で、コースレコードを更新する1‘31.131を出してP.P.を獲得。19号車WedsSport ADVANGR Supra 坂口晴南が2番手、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra 中山雄一が3番手になった。

Q2で福住仁嶺がコースレコードを更新してP.P.を取った16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)。決勝では惜しくも2位フィニッシュ

 300クラスでは2号車が速くQ1のAグループ、Q2ともにトップタイムを出し、堤優威が走ったQ2の1‘42.016はコースレコードだった。この後に61号車の山内英輝、31号車小高一斗が続いた。

300クラスP.P.の2号車muta Racing GR86 GT(堤 優威/平良 響/加藤寛規)。決勝は善戦するが2位でゴール

■決勝ではバクチ的なピット戦略にかけたチームが最後に浮上した

 決勝日は前日より気温が上昇。ハードタイヤゆえの苦労も少しだけ解消したチームもあったなか、決勝レースがスタート。オートポリスでは初めての450㎞(97周=500クラス)レースで、ピットインは2回が義務付け。この使い方で勝機が生み出せるのだ。


 500クラスでは上位陣が20周前後の比較的早いタイミングで1回目のピットへ。しかし3号車と36号車は30周前後まで引っ張る作戦に。これで2回目もやや後ろ倒しができ、結果として最後のトップ争いの時にタイヤに若干のマージンを残せた分だけ有利に。

Q2進出はならなかったが、決勝では巧みなピット戦略で9番手スタートから3位まで浮上した3号車(千代勝正/高星明誠)

 12番手スタートだった36号車は76周目に3号車を抜いて2番手に、87周目には16号車を抜いてトップでゴール。3号車も9番手スタートながらピット戦略でポジションをアップし3位でゴールした。

12番グリッドからピット戦略で浮上。終盤には怒涛の快進撃で優勝をもぎ取った36号車(坪井 翔/宮田莉朋)

【500クラス順位】
1位=NO.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)
2位=NO.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)
3位=NO.3  Niterra MOTUL Z〈千代勝正/高星明誠〉


【500クラスドライバーランキング】
1位=NO.36 坪井 翔/宮田莉朋 …69P
2位=NO.3  千代勝正/高星明誠 …62P
3位=NO,16 福住仁嶺/大津弘樹 …53P

 300クラスでは、52号車が最初のピットストップではタイヤ交換をせずに時間短縮しポジションアップ、途中からトップに立ち逃げ切った。P.P.スタートの2号車は正攻法というか、レースを3分割してピットインしたが、圧倒的にスピードがあったので2位に収まった。3位は3番手からスタートした31号車だった。

Q2では4番手だったが、最初のピットストップでは給油だけでタイヤ交換せずにストップ時間を短縮して順位アップ。2連勝した52号車(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)

【300クラス順位】
1位=NO.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)
2位=NO.2  muta Racing GR86 GT(堤 優威/平良 響/加藤寛規)
3位=NO.31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)


【300クラスドライバーランキング】
1位=NO,52 吉田広樹/川合孝汰 …70P
2位=NO.2  堤 優威/平良 響  …50P
3位=NO.56 J.P.デ・オリベイラ/名取鉄平 …45P

【画像ギャラリー】2023年スーパーGT第7戦オートポリス 500は11台抜きの36号車で300は2連勝の52号車と スープラが両クラスを制覇しチャンピオンにも王手を!(6枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!