2024年シーズンのWRCがいよいよ1月25日、ラリー・モンテカルロで開幕する。過去3年連続で、ドライバー、コ・ドライバー、マニュファクチャラーズタイトルを奪取し、無敵と思われるトヨタだが、今シーズンは盤石とはいえないかもしれない。そのぶん、面白くなりそうな2024シーズンの見どころをポイントごとに教えよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA GAZOO Racing、Hyundai、M-Sport
【画像ギャラリー】マシンのカラーリングは!? WRC2024シーズンの注目ポイントを写真でチェック(16枚)画像ギャラリー■ポイント1: 勝田貴元選手がレギュラードライバーに!!
2年連続チャンピオンのロバンペラが全戦出場せず、ドリフトやスーパー耐久などさまざまなモータースポーツにチャレンジする決断をしたため、エースドライバーは昨年3勝でランキング2位のエバンスがエースドライバーとなる。
セカンドドライバーは勝田選手で、3番目のシートをオジエとロバンペラの2人のチャンピオンが固める布陣となった。
マニュファクチャラーズ選手権はエントリーしたクルマの上位2台のポイントが加算となるため、勝田選手には常に表彰台争いが期待され、オジエとロバンペラが、集中力を落とさない走りができるか? 注目となる。
もっともオジエは昨シーズン8戦3勝でランキング5位を記録しており、ロバンペラも同様の走りを見せることができれば、マニュファクチャラーズタイトルは見えてくるだろう。
■ポイント2:タナックが移籍したヒョンデが強そう
トヨタの強敵はタナックが移籍したヒョンデ。2019年のチャンピオン、タナックは昨シーズン、Mスポーツに移籍し苦戦を強いられたが、それでも2勝を挙げランキングは4位。
同じく2勝を挙げ、ランキング3位だったヌービルとの2トップは強力。
タナックは2020~2022の3シーズン、ヒョンデに乗っていて勝手は知っているはずで、ドライバーズタイトルをトヨタから奪うとすればタナックかもしれない。
さらにヒョンデのサードドライバーが強力。昨年もヒョンデに乗ったラッピに加え、ベテラン、ソルドと実力者ミケルセンの3人がシェアする。
特にイケメンのノルウェー人ドライバー、ミケルセンはラリー1に乗るのは初めてとはいえ、昨シーズンのWRC2チャンピオンであり、VWでの実績もあるだけに、今年35歳になるが注目のドライバーだ。
トヨタやヒョンデに戦闘力がやや落ちるとされるMスポーツ・フォードは、28歳のフランス人フルモーと25歳のルクセンブルク人ミュンスターの2人がドライブ。
若手を積極的に起用するチームが台風の目になるか? フルモーの地元ともいえるモンテカルロで勢いに乗りたいところだ。
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