スーパーハイトワゴンとの差を詰めるのは至難の業!?
新型の商品展開でカギを握るのはフルモデルチェンジ、ビッグマイナーチェンジによって使い勝手、走行性、クオリティアップ、安全対策強化などによる新型車効果で売れ行きは大幅に伸びる方向にある。加えて新しい追加モデルの設定も行われる方向にある。
ムーヴは両側スライドドアのキャンバス、eKはSUVテイストの「クロス」をラインアップに加えることで、シリーズ全体の伸びをさらに加速させる役割を果たしている。
こうした流れが同クラスの他のモデルに波及すればハイトワゴンの復権は確実なものになることも考えられる。
しかしながらスーパーハイトワゴンとハイトワゴンの販売規模の差はまだまだ大きく、メーカーによっては2倍以上にも達しているケースもある。いくらハイトワゴンが新型車効果は万全でも、現在の大差をカバーして抜き返すことは至難の業ともいえる。
両カテゴリーの商品性の差は何か?
スーパーハイトワゴンは全高が1700mm台でハイトワゴンより80~100mmも高い。このため室内も広くとれ、嵩張る荷物が運びやすい。そのうえ両側スライドドアだから、ワンタッチでドアが開けられ、荷物の出し入れが簡単で利便性が高い。
これに対してハイトワゴンは背が低めでスーパースペースワゴンに比べるとカサモノが入れにくい。ヒンジ開閉ドアだから手で開け閉めする必要がある。
スーパーハイトワゴンの難点はハイトワゴンよりコストがかかり、価格が高い。背が高いぶん走行安定性に不安がある、といったことが上げられる。しかしそれも現代の技術で克服してきている強さがある。
ハイトワゴンはこの逆で価格が安めで、走行安定性に優れているといえる。今後の商品展開でこの差を埋めることがハイトワゴンの復権のカギを握っているともいえる。
ムーヴキャンバスのような派生モデルがワゴンR、N-WGN、デイズ、eKワゴンに設定されると大きく情勢が変わる可能性がある。
証言:首都圏ダイハツ店営業担当者
来夏にもフルモデルチェンジする予定の次期型ムーヴは新型タントのようにプラットフォーム&エンジンなど基本コンポーネントを全面刷新した最新モデルでスマートアシストもさらに充実させているはずだから、大いに期待している。
ただ新型タントも最高の出来で販売も好調だから、大幅に魅力アップしたとしても、こちらを販売で抜くのは難しいだろう。とりあえずハイトワゴン分野でトップセラーを目指すのが先決となりそうだ。
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