次期パジェロはあるか? 本格クロカンが歩む茨の道


本格派クロカン四駆としての伝統とランエボのDNAを受け継ぐ新型パジェロ

電動化されて生まれ変わる新型パジェロはPHEVは早ければ2021年、ピュアEVはその後登場することになる
上の図はアウトランダーPHEVのシステムを表わしたもの。前後に各々モーターを搭載し、緻密な制御で前後トルク配分をする4WD制御技術は三菱が長い時間をかけて積み上げてきた知見によるものだ。こうした技術を活かして次期型パジェロはEV、PHEVといった電動化を取り入れていくこととなる

 このエンゲルベルグは次期アウトアンダーPHEVとなる見込みだが、新型パジェロはフラッグシップとしてこのパワートレインをさらに極めていく。

 新型パジェロには、リア側にデュアルモーターAYCを盛り込んだトリプルモーター方式を3L、V6スーパーチャージャーエンジンに組み合わせて搭載する。

 このパワートレインは、低回転域で強大なトルクを生み出すモーターは細やかなトルク制御にも適しており、この制御技術でリードする三菱にしてみれば、泥濘路や積雪路など、パジェロが必要とされる場面であればあるほど積み上げてきたEV技術を発揮できることになる。

 新型パジェロのデビューは早くても2021年。これまで培ってきた「4WDと電動化」のノウハウを盛り込んだ三菱のクルマ作りを盛り込んだPHEVへと大変身することになる。

 さらに電動化が本格化する2025年頃に向けて、日産とのアライアンスでエクストレイルがアウトランダーPHEVとデビューした後、ピュアEVのパジェロがデビューするはずだ。しかし、市場規模を見ると茨の道になるのは間違いない。

 もはや伝統あるパジェロといえども電動化が避けられない。とはいえ、三菱の財産でもあるランサーエボリューションの制御技術が生かされるはずだから、新型パジェロは、パジェロ+ランエボのDNAを受け継いだ、これまでとは明らかに次元が違う、「EVの本格派クロカンSUV」として帰ってくる。

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