コロナ禍突入直後の2020年6月に登場した現行型トヨタ ハリアー。さまざまなコロナの影響に負けず人気車の座を不動のものにしているが、そろそろモデルチェンジのウワサが聞こえてくる頃。次期型ハリアーは「歴代最低」で登場する!?
※本稿は2025年4月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年5月10日号
歴代ナンバーワンのクーペフォルムで登場
ハリアーといえば、日本を代表するスタイリッシュSUV。現行型(4代目)は新型コロナ騒ぎ真っただ中の2020年6月に登場し、外出禁止、半導体不足などのさまざまな苦難に遭いながらも、国内外で人気車として君臨している(北米ではヴェンザの車名で販売)。
そもそも1997年の初代から、それまでなかった新鮮なクロスオーバーカーとして人気を獲得。一時は販売台数が落ち着いたこともあったが、現行型で見事に復活を遂げ、確固たる地位を築いた。
そんなハリアーに次期モデルの情報が入ってきている。確かに現行型のモデルライフは6年目に突入しており、そろそろフルモデルチェンジのタイミングになってきている。
当初は2026年の登場が有力視されていたが、トヨタには今なお認証不正問題の影響が残っており、開発以外の業務に多くの時間と人員を割かれている状況。
2023年度中には登場するはずだったクラウンエステートが、2025年3月まで遅れたことを見てもわかるとおり、すべての新型車の計画が後ろ倒しになっており、次期ハリアーも2027年の登場が有力である。
SUVの常識を外れた背の低さ
次期ハリアーに関して、今編集部に入ってきている情報を整理するとこうなる。
エクステリアはクーペテイストを大胆に表現したデザインになる。クーペSUVと呼ばれるクルマは過去、現在に何台も存在しているが、そのなかでもトップレベルの背の低さ。
もちろん「SUVなら何ミリ以上」というような決まりなどはないが、印象で言えば「SUVのカテゴリーから外れるくらい」という証言もあるほどだ。
全長、全幅のサイズは現行型から大きく変わることはないが、ホイールベースは現行型の2690mmから2770mm程度に伸ばされるはずだ。
2770mmというのはクラウンスポーツのホイールベースからきており、同じGA-Kプラットフォームを使うこともあって、おそらくこの数値になると思われる。
その一方で前後のオーバーハングを切り詰めて、全長は現行型とほぼ同じ4750mm前後に抑えられるというのがベストカーの見立てである。
新エンジンのHEVとPHEV
エンジンは直4、1.5Lターボを搭載する。すでに技術公開している次世代型のエンジンだが、次期ハリアーはその搭載第一号になるという情報だ。
X15型と呼ばれるこのエンジンは、電動ユニットと組み合わせることを前提としている。そのため燃費、パワーの出しやすい領域を絞ることができ、効率を上げやすい。スペックは不明だが(1.5Lターボで180ps前後か?)、このエンジンを使ったHEVとPHEVが用意されることになる。
同じGA-Kプラットフォームを使うRAV4もフルモデルチェンジが近づいており、こちらは既存の2.5Lを使ったHEV、PHEVになるという情報。
つまり、兄弟車に近い関係のハリアーとRAV4だが、次期型でパワーユニットは大きく異なることになる。また、RAV4にはBEVもあるが、ハリアーに関してはそのあたり明確な情報がまだ入ってきていない。
まったく新しいパワーユニットで登場するだけに、次期ハリアーは「予測のつきにくさ」が大いに楽しみなところ。また、人気のクラウンスポーツやエステートとの差別化をどうするのかも興味深い。2027年、そのすべてがわかる。
●次期型トヨタ ハリアーハイブリッド 予想スペック
・全長×全幅×全高:4750×1860×1550mm
・ホイールベース:2770mm
・車両重量:1800kg
・パワーユニット:直4、1.5LターボHEV
・エンジン最高出力/最大トルク:180ps/24.0kgm
・システム出力:250ps
・駆動方式:E-Four
・予想登場時期:2027年
・予想価格:550万円



















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