「クルマの楽しさ」は時代によって変化していく……
続いてブルドック(「Super-ONE」)を試す。
簡単に説明すると、電気自動車ながら、乗るとエンジン車みたいな「ヒョンデ・アイオニック5 N」的スポーツモデル制御を取り入れている。

ノーマルでは無断/無音の電気自動車。スポーツモードにすると仮想エンジンを響かせ、ギア付き車のような段付き加速をするというもの。アイオニック5 Nは徹底しており、まんまエンジン車。
ブリッピングすると回転数上がり、回転数が下がるフェイズでアフターファイア音まで出る。パドル使って加速すると、レッドゾーンで音も速度も頭打ちになるなど徹底してます。
ブルドッグはそこまで遊んでいないが、仮想エンジン音を出し、小さいながら仮想シフトアップ時のショックも演出している。外観はN-ONE e:に左右40mm程度(非公表なのでざっくり目測)のブリスターフェンダーを装着。白ナンバー登録だ。
こちらも全開! スペックなど公表されていないものの、音を出す「BOOSTモード」を選ぶとパワーアップする。体感的には「ガッツリわかる20%増」、というより「少し元気になりましたね!」の10%増に近い。64馬力が75馬力になったくらいか? その程度でも必要にして十分な動力性能だと思う。
車内にエンジン音を出す仮想シフト制御すると、速さを感じさせます。
試作車はエンジン車のような”仮想”ギアレシオだったため、試乗コースだと2速~4速くらいしか使えなかった。
ギア段数はいくらでも増やせる。150馬力くらいのクルマで走った時に使うギア段数にすれば一段と速さを感じさせ、楽しくなると思う。音もコスト重視のスピーカーだったので、8スピーカーのプレミアムサウンドシステムを持つアオイニック5 Nに届かない。
ここは10万円くらい高くなってもいいから上級オーディオのオプション設定をしたら一段と楽しくなると思う。近未来の走りのオプションはマフラーやロムチューンじゃなくスピーカーです(笑)。BOOSTモード以外で走るなら素敵なオーディオになってくれるし。
クルマの楽しさも時代によって変化していくことをブルドックや次世代ハイブリッドに乗ると実感します。
(編集部注/この「Super-ONE」は「2026年より日本を皮切りに、小型EVのニーズの高い英国やアジア各国などで発売を予定」と発表済みです。来年ガチで発売されます)
試乗イベントでは開発中のV6ハイブリッドや、ホンダ0のサルーンに使われる技術展示などもあった。
V6ハイブリッドは3.5L程度のエンジンを使う2段直結モード付き(低いギアはトレーラー引っ張る登坂用)2モーター式で、5m×2mのボディサイズを持つ2トン級のモデルと組み合わされる。ホンダも全ラインアップをハイブリッド化するということ。
ホンダ0サルーンは車体技術の展示だった。
次世代アコードに使われる”しなやか”な車体を採用しているそうな。個人的に0サルーンを買う層がまったくイメージ出来ない。同業者に聞くと「量販は考えていないじゃないか」みたいな声も多い。確かにアメリカって車高の低いセダンのマーケットはなくなってしまった。こちらはハンドルを握るまで評価を迷います。



コメント
コメントの使い方これは楽しみですね。CR-Zなんかとは全然別物になってそうで、早くし載って試してみたくなります。
協調制御で先んじたトヨタが2001年からずっとHVスポーツを研究し続け、それでも「走る楽しさには純ICE」と判断してる中で
この記事の通りのものを出してくれたら、ついにホンダが抜かしてHVの王者になってくれるかも知れません。