ヴォクシー&エスクァイア廃止でノア1本化への布石? 4/27に一部改良へ

新型は2021年春頃にデビュー!

 ノア/ヴォクシーを統合した標準モデルの予想CG(ベストカーが製作したもの)。現在のノアに近いオーソドックスなデザインとなり、エンブレムもトヨタマークとなる見込み
ノア/ヴォクシーを統合した標準モデルの予想CG(ベストカーが製作したもの)。現在のノアに近いオーソドックスなデザインとなり、エンブレムもトヨタマークとなる見込み

 ノアの現行モデルの登場は2014年1月20日で、2021年春頃に7年3ヵ月ぶりの世代交代を実施する予定だ。

 次期型はトヨタの新しいクルマ作りの考え方である「TNGA」による新開発のプラットフォームを採用。

 エクステリアデザインはキープコンセプトだが、直線と曲面を融合させたボックス型ミニバンのスタイルだ。

 ボディサイズは全高をわずかに引き下げる他はほぼ現行ノアと同じ。5ナンバーサイズの標準と3ナンバーのエアロバージョンの2シリーズ構成も引き継ぐ。

 エアロバージョンはノアよりも押し出し感のあるヴォクシーの面影を残すようなデザイン処理をする可能性が強い。

こちらは新型ノアのカスタム系の予想CG(ベストカーが製作したもの)。ノア/ヴォクシーの種別はなくなるが、実質的にヴォクシーの系譜を受け継ぐモデルとしてデザインが差別化される
こちらは新型ノアのカスタム系の予想CG(ベストカーが製作したもの)。ノア/ヴォクシーの種別はなくなるが、実質的にヴォクシーの系譜を受け継ぐモデルとしてデザインが差別化される

 パワーユニットは2LガソリンNAと2Lハイブリッドを搭載する。どちらも新開発のパワーユニットだ。

 ハイブリッドは従来の1.8Lから2Lに排気量を拡大することで、トルクフルながら、より低燃費の高次元での両立を目指し開発を進めている。

 2Lハイブリッドの予想スペックは、最高出力が146 ps/6000rpm、最大トルクが19.2kgm/4400rpm。1.8Lの99ps/5200rpm、14.5kgm/4000rpmよりも大幅に向上させている。

これまでの1.8Lハイブリッドに代わり、2Lハイブリッドが搭載される
これまでの1.8Lハイブリッドに代わり、2Lハイブリッドが搭載される

 これによってセレナe-POWER、ステップワゴンスパーダに対して非力だった1.8Lハイブリッドを2Lハイブリッドに引き上げることで、ライバル2車以上の性能向上を図る。

 安心パッケージのトヨタセーフティセンスはクラウン、アルファード/ヴェルファイア並みかそれ以上に進化させた最新デバイスを装備する。

 ヴォクシー、エスクァイアを廃止し、ノアにブランドを1本化するが、従来のヴォクシー、エスクァイアに採用したフロントマスクを中心としたデザイン志向やグレード構成は「新型ノア」に組み込み、新ラインアップを構築するものと思われる。

 この3兄弟はこれまでヴォクシーが最も売れ行き好調だったことから、ヴォクシーが継続モデルとして残すことが有力視されていた。

 しかし、2番手のノアに決まったのは発売の経緯にありそう。もともとノアが先行し発売され、後にヴォクシー、エスクァイアが派生モデルとして売り出された。

 したがって統合する場合は本家筋を残すべきという考え方である。こうした見方は今後ほかの兄弟車統合にも生かされそうである。

新型ノアのカスタム系のリアスタイル(CGはベストカーが製作したもの)
新型ノアのカスタム系のリアスタイル(CGはベストカーが製作したもの)

■証言1:首都圏カローラ店営業担当者

 「ノアは今回の一部改良で装備の見直しやロゴマークの変更を行いますが、ヴォクシー、エスクァイアのようにグレードの削減はせず、従来のラインナップのまま継続させるようです。これは、近い将来、3兄弟を統合し、ノアに1本化する意味ではないかと予想しています。

 もともとノアが先に発売し、ヴォクシー、エスクァイアを派生させた経緯があるので当然ともいえます。

 ただフルモデルチェンジするまで3兄弟の併売を続けるので、先のことはどうなるかまだわかりません。

 2021年春の世代交代時には1.8Lハイブリッドは2Lになると聞いていますので、今後はライバル車との競合は優位になるのは嬉しいですね」。

次ページは : ■証言2:首都圏ネッツ店営業担当者

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!