■4月 新プラットフォーム& e:HEV採用 ホンダ『NEWヴェゼル』
いまや人気カテゴリーのど真ん中となったコンパクトSUV。ダイハツ『ロッキー』/トヨタ『ライズ』、ちょっと大きいサイズだとトヨタ『ヤリスクロス』や日産『キックス』など、魅力的ニューモデルが相次いで投入され、販売的にも堅調だ。
現行型ヴェゼルのデビューは2013年なので、すでに7年以上が経過する。
2021年2月18日にデザインを世界初公開すると公式発表した『ヴェゼル』のモデルチェンジは、2021年4月の計画だ。
すでにディーラー上層部にはモデルチェンジの詳細が伝えられており、その関係者によれば、「現行型とは大きく見た目の印象が変わっている。プロポーションはハリアーを小さくしたような形状で、流麗なクーペSUVといった雰囲気。フロントマスクはグリルとヘッドライトが一体となった形状で新鮮な表情。リアコンビランプは左右をガーニッシュで一体としたデザインで、左右のワイド感を強調したデザイン」と証言する。
プラットフォームはフィットベースではなく、新世代の“ホンダ・アーキテクチャー”と呼ばれる、グローバルモジュラープラットフォームを初採用して開発されるモデルとなる。
今後のグローバルモデルのプラットフォームをモジュラー化。開発資源の集約、部品の共有などにより、効率的により高性能なプラットフォームを幅広いサイズに適応させる戦略的プラットフォームである。
搭載されるパワートレーンは1.5Lエンジンと組み合わされる2モーター式ハイブリッド(e:HEV)で、これはフィットと同じシステムであり、1.5L NAエンジン搭載車の設定もある。フィット同様、e:HEVの4WDも設定。
最新モデルなので、当然ADASも最先端の「ホンダセンシング」が搭載される。
■5月 ハリアーよりも高級路線のクーペSUV レクサス『NEW NX』
トヨタ『RAV4』『ハリアー』とプラットフォームを共用して開発が進められているレクサス『NX』のモデルチェンジは2021年5月の計画。
ホイールベースはRAV4、ハリアーと共通の2690mmとなり、現行型に対し30mm延長される。
ボディサイズは全長4630mm、全幅1870mm、全高1630mm程度で、全長はRAV4よりも30mm長く、ハリアーよりも110mm短い。全高はハリアーよりも30mm低く、ギュッと凝縮したようなコンパクトキャビンの、スタイリッシュなクーペSUVとなる。
パワートレーンはRAV4、ハリアーと同じ2L NA、2.5Lハイブリッドに加えて、新開発される300ps級の2.4LターボがNX専用に搭載される計画もある。また、RAV4に設定されるPHVが遅れて登場するという情報もあるので楽しみだ。
■6月 日産電動化新時代を象徴するニューカー 日産『アリア』
日産が新世代のEVとして満を持して投入する『アリア』。すでにプロトタイプが発表されているが、内外装を含め、パワートレーンなどはほぼ市販モデルと変わらない。
ポイントはEV専用に新開発したプラットフォームの採用で、これにより低くフラットなフロアを実現。全長4595mmはエクストレイルより95mm短いが、足元スペースは圧倒的に広い。
ホイールベースは2775mmと長く、サイドから見ると、前後のオーバーハングが短いことがよくわかる。特にフロントはエンジンや駆動系がないため、このパッケージングが可能となったのだ。
バッテリーは65kWhと90kWh仕様が用意され、それぞれに1モーターの前輪駆動と2モーターの4輪駆動が設定される。65kWhの前輪駆動は217ps/30.6kgm、最もハイパフォーマンスの2モーター90kWhバッテリーは実に394ps/61.2kgmを発揮し、ゼロヒャク5.1秒! ちょっとしたスポーツカーを軽々引き離す動力性能だ。
価格は500万円程度からと明らかにされており、もはやEVは特別な存在ではないことをアピールする。アリアのデビューは2021年6月の予定だ。
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