■さて次期型はどうなる? 当初は2Lターボハイブリッド説が「既定路線」だったが
これまでベストカーがつかんでいる情報では、次期型シビックタイプRは2022年前半にデビューの計画。
現行型同様の直4、2Lターボを搭載し、後輪は独立した2モーターを組み合わせたハイブリッドになる、というもの。
この情報の根拠は、すでに退社した、当時のシビック開発中枢の人物に近い関係者によるもの。
「今後のカーボンニュートラルに向けて、ピュアEVでタイプRのパフォーマンスを達成することは可能だが、タイプRに求められるものは、単なるパフォーマンスだけではない」という言葉と、さらに「電動化は不可避。そのメリットを生かしてタイプRを強化していく必要がある」という開発現場の共通認識による。
情報源の確かさから、この方向性が濃厚と判断したのであった。
■ここにきてなんと「1.5Lターボハイブリッド説」も浮上!
しかし、ここにきて国内販売店幹部の話として、「次期型シビックタイプRは1.5Lターボを搭載」という驚きの情報に行き当たった。
ホンダは販売店幹部に対し、今後の販売計画のための年間商品投入計画をレクチャーする会議を定期的に開催しており、そうした会議の場で明らかにされた、というのだ。
その際はハイブリッドか否かについての言及はなかった、という。
もしこれが本当なら、これまでの情報がガラリと覆される。パフォーマンスとともにドライビングプレジャー重視のタイプRだけに、どのようなパワートレーンになるのか!?
■で、結局実際どうなるのか? 錯綜する情報の「ホントのところ」は??
スクープ班は徹底取材の網を張り巡らせた。
しかし、別の販売店筋を調べてもそのような情報はなく、むしろ新情報として、「これまで言われているようなハイブリッドではなく、現行型同様、直4、2LターボのFF」という話も見えてきた。
これらの情報を整理すると、
・後輪モーターのハイブリッドは「次々期型用」として先行研究開発しているものである
・次期型タイプRはFF、2Lターボ
・基本的なエンジンは現行型をキャリーオーバー。ただし、タービンチューニングの進化により中速域のトルクをさらに太くフラットにして、コーナー脱出加速を高める
などというもの。
「1.5Lターボ説」については、確認を進めると「北米向けシビックSiの情報がタイプRと混同されたのではないか?」との結論に至った。
基準車にも1.5Lターボが搭載されるシビックだが、スポーティグレードの『Si』にはハイチューン仕様の1.5Lターボが搭載され、そのことではないかというのである。
その一方、当初よりスクープ班が『本命』としてお伝えしている2Lターボハイブリッド説は相変わらず根強いとも実感している。
例えばNSXがそうしたように、グローバルに存在感をアピールするタイプRのようなモデルは、メーカーの姿勢、方針をいやでも伝える存在となる。
ホンダの電動化に対する姿勢を示す意味でも、やはりシビックタイプRはハイブリッドを採用するとにらんでいる。
引き続き、情報の深掘りを進めていきたい。
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