■トヨタ 2021年-2023年のSUV新車戦略は??
まずはSUV。SUV人気はとどまるところを知らず、各社精力的にニューモデルを投入している。
今後登場が予定されているトヨタの新型SUVは新型ランクル300(今年8月)、カローラクロス(今年9月)、新型レクサスNX(今年10月)、新型ランクルプラド(2022年秋)、レクサスの最高級SUV、LF(2023年)といったところ。これに加えてクラウンがフルモデルチェンジでSUVに大変身するという情報もある。
なかでも注目はランクル300で、当初予定の5月発売が延びて8~9月頃の登場となる予定だ。本誌連載「地獄耳スクープ」でおなじみの遠藤徹氏によると、7月から先行予約が始まるということだ。
TNGAによるプラットフォームを採用しながら、頑丈なフレーム構造を継続。パワーユニットは新開発の3.5L V6ターボと3.3Lディーゼルターボで、3.5LのV6ハイブリッドは当面見送られる見込みだという。
今年10月デビューの新型レクサスNXも力の入ったモデルとなる。RAV4、ハリアーで好評のTNGA、GL-Aプラットフォームを採用し、ボディを少し大型化。全長4630×全幅1870×全高1630mmとなり、パワーユニットは2.5Lハイブリッドと新開発の2.4Lガソリンターボが設定されるという情報だ。遅れてPHV(プラグインハイブリッド)の追加も予想される。
さて、SUVといえば気になるのがクラウンの動向。一時期、クラウンのSUVへの変身が大いに話題になったものだが、現時点で情報は途絶えている。地元紙である中日新聞のスクープだったが、市場の反応を探るためのトヨタからのリーク情報だったという見方もある。
それが事実なら、トヨタは反応をどう捉えたかが重要。ベストカーとしては本格的なSUVではなく、ベンツEクラスオールテレインのようなクロスオーバータイプが本命ではないかと予想する。
法人需要のためにセダンは継続させ、クロスオーバータイプも用意するという戦略。来年は間に合わず、2023年になってからの登場となるだろう。
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