■新型でノアへ「統合」ならヴォクシーはどうなる?
モデルチェンジ時の統合に関しては、トヨタ店・トヨペット店・カローラ店での取材時、先述の回答が返ってきた。しかし、一部のネッツ店で気になる話が出てきたので紹介する。ネッツ店はヴォクシーを専売車種として取り扱ってきた。ヴォクシーに寄せる思いは、他チャネルよりも強い。
このネッツ店では「ノアとヴォクシーはフルモデルチェンジ時に統合する予定だ」というのだ。しかし「ヴォクシーの名前は残ります」と続ける。いったいどういうことなのか。
対応してくれた営業スタッフによると、統合の構図は以下のようになる。
ノア・ヴォクシーは、ノアへ車名を統合する。そのうえで、現行型の「Si」・「G」・「X」というグレードラインナップのなかに、「ヴォクシー(VOXY)」を新設するというのだ。
新型ではグレードのアルファベットを置き換えるが、「Si」に準ずるグレードが高級志向(エスクァイアの路線)、「G」に準ずるグレードでファミリー志向(ノアの路線)、「X」に準ずる廉価グレードを置き、新たにスポーツグレードのような格好でグレード名「VOXY」が設定される。
グレード「VOXY」については、現行型ヴォクシーのイメージを最大限継承し、エクステリアからインテリアまで、専用装備を増やす。しかし、あくまでクルマとしては「ノア」が販売されるという形になるということらしい。
メーカーとしては兄弟車の統合を進めたい。ゆえに「VOXY」グレードをノアの中に投入するこの案は、可能性が低い話ではないだろう。車名はノアに統一でき、現在のヴォクシー人気も汲み取ったうえで、ノアの販売台数に計上できる。自然と統合も完了だ。
取材時点では、まだ非公式な情報であり、確度は高そうだが断定はできない。確かな裏付けが取れるまで取材を続け、続報をお伝えしたい所存である。
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併売化後に残るトヨタの兄弟車問題。トリを飾るノア・ヴォクシーは、ミニバンラインナップでも中核を担うモデルなだけに、取り扱いも慎重になるだろう。少なくとも、現在のノア・ヴォクシーユーザーが、納得できる結果で落ち着いて欲しい。
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