13年ぶりに変わる「新型エルグランド」 アルファード打倒の切り札はVCターボ+e-POWER! はたして巻き返せるか?

■1.5L、VCターボとe-POWER、そして評価の高いe-4ORCEで人気を取り戻す

ベストカーが製作した新型エルグランドの予想CGイラスト
ベストカーが製作した新型エルグランドの予想CGイラスト

 思えば初代エルグランドはライバル、グランドハイエース&グランピアを圧倒し、月販1万台を記録したほど人気だった。それが代を追うごとに人気が凋落していった。キングオブ・ミニバンの名にかけて復活してほしいものである。

 その復活のカギを握るのが、飛び道具といえる、1.5L、VCターボ+第2世代e-POWER、そして電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEである。

 これまではラージミニバンを走らせる燃費のいいパワーユニットを持っていなかった日産だったが、現在はパワフルでありながら、静粛性や抜群の燃費性能を持つ発電用の1.5L、VCターボのe-POWERがある。

 発電用の1.5L VCターボは、日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジンで、新型エクストレイルに搭載しているパワーユニットと基本的に同じだが、エルグランドのほうがひと回りサイズは大きく、車重が嵩むためモーター出力、トルクをアップさせ、走行性やレスポンスアップを図る見込み。

走り、乗り心地、上質さなど評価の高いエクストレイルのプラットフォームやパワートレイン譲りとなれば新型エルグランドはかなり期待できるだろう
走り、乗り心地、上質さなど評価の高いエクストレイルのプラットフォームやパワートレイン譲りとなれば新型エルグランドはかなり期待できるだろう

 プラットフォームはセレナ用ではなく、新型エクストレイルと同じCMF-C/Dになるだろう。4WDシステムも評価の高いe-4ORCEを搭載する予定。

 アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできるe‐ペダルステップは、e-ペダル車で初めてブレーキ協調制御を採用し、状況に応じて油圧ブレーキを作動させることも可能。

 FF車は、フロンモーターのみの前輪駆動。4WDは、e-4ORCEにより、前後2機のモーターと左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化し雪道や山道の走破性を高めている。

新型エルグランドの予想CGイラスト(ベストカーが製作したもの)
新型エルグランドの予想CGイラスト(ベストカーが製作したもの)

 8人乗りは2列目が3人掛けのベンチシート、7人乗りはセパレートで2人掛けのオットマン付きで差を設けるのは現行シリーズと同じである。

 新型エルグランドのデザインは、サクラ、アリア、セレナなどこのところの日産デザインを見る限り、イケているので期待できるだろう。

 新型セレナの最上級グレード「ルキシオン」には高速道路走行での自動運転でハンズフリーが可能な「プロパイロット2.0」を装備しているが、新型エルグランドにも設定する見込み。またエルグランドのBEVも登場する可能性が高い。

 先代ノートがe-POWER搭載により人気が復活した例があるだけに、新型エルグランドにも1.5L、VCターボ+e-POWER、e-4ORCEという飛び道具を採用して、アルファード&ヴェルファイアというライバルを追い落としてほしい。

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