CX-80登場のウワサや、ロータリーエンジンの発電用途での復活など、注目度の高いマツダ。そんななか、デミオとしての初代登場から四半世紀以上の歴史を持つマツダ2がフルモデルチェンジされるという。販売数が期待されるコンパクトクラスだけに、これは要注目案件だ!!
※本稿は2023年8月のものです
文、予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、マツダ
初出:『ベストカー』2023年9月10日号
■丸みを帯びたキュートなデザインで登場か?
マツダ2は、フルモデルチェンジの情報が急に途絶えたクルマだった。
量販が期待できるコンパクトクラスであり、1996年の初代登場以来4世代、27年もの歴史を誇るクルマ(デミオ〜マツダ2)だけに次期型が登場するのは当然と思われていたが、1年ほど前からその情報が止まっていたのだ。
しかし、信頼できる筋から突如、次期型の情報を入手。小型ハッチバックではなく、SUV(いわばCX-2もしくはCX-20)に変わる可能性も考えられたが、入手した情報はマツダ2の正統的フルモデルチェンジというものだった。
その情報で最も興味深いのは「丸みを帯びたキュートなデザインを採用する」というものだ。2010年にスタートした魂動デザインには「キュート」という要素はなかったはずだが、いよいよマツダのデザインが次のステップに進み始めるということだろうか。
■第7世代商品群の一員に
中身は2018年登場のマツダ3から始まった「第7世代商品群」に進化する。ボディの環状構造を強化して剛性を飛躍的に向上させるとともに、エンジン、トランスミッション、足回りなどクルマ全体を総合的に制御し、人馬一体感をさらに高める「SKYACTIVビークルダイナミクス」技術を採用。
また、マツダ独自のGVC(Gベクタリングコントロール)の進化型も投入し、一気に走りのレベルを引き上げることになる。現行型は2014年デビューのロングライフ車だけに、その進化幅は相当大きなものとなる。
パワーユニットは新開発のロータリーエンジンを発電専用に使うシリーズ式PHEV(e-SKYACTIV R-EV、以下R-EV)を採用するとのことだが、それだけとは考えにくい。
6月に宇品工場で欧州向けMX-30 R-EVの生産が始まったが、正式発売は秋からで市場の評価はまだ未知数。また、発表されているイギリスでの価格は560万円以上と高く、補助金があり、MX-30よりは安くなるとしてもマツダ2にふさわしい価格帯に落とし込めそうにないという事情もある。
よって、1.5Lガソリンとそのマイルドハイブリッド、そして1.8Lのクリーンディーゼルに加え、スペシャル仕様としてR-EVが設定されると見るのが自然だろう。
とはいえ、電気だけで85km走れて日常の使用であればBEVと同じ、発電用エンジンがあるから長距離での電欠の心配もない、そして何よりもロータリーエンジン車に乗れるという悦びがあるだけに、R-EVが話題を呼ぶことは間違いない。
また、マツダ2に搭載することで量産効果も期待でき、今後の普及に弾みをつける存在にもなれそうだ。
コメント
コメントの使い方