新型パジェロミニ登場なるか!? ジムニーに対抗しないクルマ作り!! 三菱に再浮上したパジェロミニ復活計画とは

新型パジェロミニ登場なるか!? ジムニーに対抗しないクルマ作り!! 三菱に再浮上したパジェロミニ復活計画とは

 検討されては頓挫し……を繰り返してきた三菱 パジェロミニの復活プラン。それがデリカミニの成功で再び浮上してきた。まだ検討が始まったばかりだが、成功する確率は高いと見られており、開発推進の声が日増しに高まっているという!!

※本稿は2025年4月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:三菱、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年5月26日号

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三菱のアイツに復活のウワサが再浮上!

2025年度内のフルモデルチェンジが予定されている新型eKシリーズがベースになる可能性が高い。クルマの性格上BEVの可能性は低そうだ(ベストカー編集部作成の予想CG)
2025年度内のフルモデルチェンジが予定されている新型eKシリーズがベースになる可能性が高い。クルマの性格上BEVの可能性は低そうだ(ベストカー編集部作成の予想CG)

 三菱社内にパジェロミニを復活させようという動きは以前からあり、その都度検討はされたが頓挫してきた。

 ベストカーが把握している直近の動きは2022年春。信頼できる筋からパジェロミニの復活が検討されているという情報があり、同年6月26日号の巻頭スクープでもお伝えした。

 しかし、この時は結局、ラダーフレーム構造のプラットフォームを新規に起こし、しかも縦置きエンジンの後輪駆動にするのはコストがかかりすぎるということで見送られた。その代わりに……というわけでもないだろうが、その約1年後にデリカミニが登場した。

 あの時、一連の動きを見ていてベストカーが思ったのは「三菱は真面目すぎないか?」ということだった。

 パジェロミニは縦置きエンジン、後輪駆動、ラダーフレーム構造でなければならないという信念。それは自社の財産であるパジェロへのリスペクトを感じさせるし、メーカーの信頼性も高めるだろうが、もう少し柔軟に考えてもいいのではないかと思ったのだ。

 今、大ヒット中のデリカミニは、実質的にはeKクロススペースの改良版である。デリカを名乗ってはいるが、デリカの4WDシステム、AWC(オールホイールコントロール)を採用しているわけではないし、悪路走破性は高いものの、その性能に特化した作りになっているわけでもない。

 それでも「売れる」のだ。実質同じシリーズのeKワゴン/eKクロス/eKスペース/デリカミニだが、全体の販売台数の約7割をデリカミニが占めているのである。

 制約のあるなかで、デリカを名乗るのにふさわしい性能と雰囲気を作り上げた開発陣の努力やデザインのよさ、そして魅力的なプロモーションなど成功した理由は多くあるが、それらをひと言でまとめると、「三菱らしさ」を追求した結果ということになるのではないか。

 デリカミニの成功以降、三菱社内には「三菱らしさ」の重要性を主張する声が大きくなってきていて、それが商品計画にも反映されるようになっていると関係者は証言する。

目指すはニュージャンルSUV

デザインでパジェロミニの復活をアピールできることが最も重要。ひと目見てそれとわかるエクステリアデザインにしなければならない(ベストカー編集部作成の予想CG)
デザインでパジェロミニの復活をアピールできることが最も重要。ひと目見てそれとわかるエクステリアデザインにしなければならない(ベストカー編集部作成の予想CG)

 三菱の商品企画は、極端に言えば「デリカミニ以前と以降」で変化しているということだ。そこで出てくるのがパジェロミニの復活計画なのである。3年前には頓挫してしまったが、「これまでとはちょっと違う」と関係者は証言する。

 「パジェロミニも、eKシリーズベースで作れるのではないかということです。ラダーフレーム構造にも後輪駆動にもこだわらない。でも、基本性能の高さとパジェロを感じさせる雰囲気作りには徹底的にこだわる。そういう方針でパジェロミニを復活させてみてはどうかという話が出てきているんです」

 かつてのパジェロミニはモノコックボディにラダーフレームを合わせたビルトインラダーフレームを採用し、商用バンのミニキャブ、タウンボックスの駆動系とトランスミッションを流用することで本家パジェロと同じ構造を可能にしたが、そこまでしなくてもいいというのが新しい考え方。

 「ジムニーに対抗するのではなく、今、市場にない新しい軽SUVを作るということです」と関係者。目指すは古くて新しいパジェロミニというわけだ。

 今、ベストカーが把握しているのはここまでである。関係者の言うこの復活計画が、どのレベルで議論されているのかは確認できていない。

 わかっているのは三菱社内にパジェロミニを復活させたいと願っている勢力があり、そして、客観的に見ても「三菱らしさ」をキーワードにするなら、パジェロミニは相当イケてる商品だということである。

 eKシリーズと兄弟車の日産のデイズ/ルークスは、2025年度内にフルモデルチェンジする予定だから、もしもパジェロミニが復活するとしたら、この新型モデルをベースにすることになる。eKクロスEVベースのBEVの可能性もゼロではないが、クルマのキャラクター的にBEVは似合いそうにない。

 今、議論している段階だとしたら、登場はかなり急いで2027年度だろうか。

 三菱は来年度(2026年度)、新型デリカ、新型パジェロなどの大物モデルが相次いで登場する節目の年となる。その勢いを駆って、2027年度にパジェロミニの復活というのは三菱と三菱ファンにとって相当魅力的なストーリー。思い切って挑戦してほしいと願わずにいられない。

次ページは : 生産終了から13年……時が経つほど待望論が高まるパジェロミニ

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