■3社共同プロジェクトは続いている
ベストカーは2021年12月26日号でトヨタ、ダイハツ、スズキの3社共同開発によるコンパクトスポーツカーの存在を初めてスクープした。リッターカークラスのミドシップで、中身は共通ながら3社それぞれの外装デザインを採用するという内容だった。
あれから3年が経過し、トヨタの社長交代、ダイハツの不祥事とそれに伴う経営陣の一新などがあったほか、自動車業界全体の経営環境も激変。この件に関する情報が途絶えていたこともあって、編集部ではこの計画そのものがなくなったのかもしれないという見方をしていたのだ。
しかし、「3社共同のプロジェクトはまだ続いている」というのが信頼できる筋からの最新情報。環境の変化によりやり方は変わった可能性があるが、コンパクトなスポーツカーを共同開発するという計画自体はまだ継続しているというのだ。
これがS-FRに繋がるというのが編集部の見立て。2023年秋のジャパンモビリティショーでダイハツが見せた「ビジョンコペン」とは1.3LエンジンとFRレイアウトという点で共通しており、その関連性の高さも推測できる。
トヨタはクーペでダイハツはオープンという作り分けも可能だし、スズキであれば「カプチーノの復活」という話題も提供できる。
3社が組むことでトヨタ単独よりも注目度は高まるし、何よりも各社それぞれの趣向を凝らしたクルマが楽しめるというわけだ。
登場時期など不明な点は多いが、動いていることは確かで、2026〜2027年には登場しそう。続報が入りしだいお伝えする!
●トヨタ コンパクトFRスポーツ予想スペック
・全長×全幅×全高:4000×1730×1320mm
・ホイールベース:2480mm
・車両重量:1100kg
・エンジン:直3、1.3L・DOHCターボ
・最高出力/最大トルク:150ps/22.5kgm
・トランスミッション:6MT/8AT
・駆動方式:FR
・登場時期:2026〜2027年
・予想価格:350万円
■トヨタ S-FRとは?
S-FRは2015年の東京モーターショーで世界初公開となったコンセプトカー。全長3990×全幅1695×全高1320mm、ホイールベース2480mmで2+2シートのFRクーペだった。
デザインテーマは「川の流れで角が削り取られた丸い石」というもので、スポーツカーなのに優しい感じが特徴的でもあった。エンジンの排気量や種類などは非公表だったが、6速MT搭載と発表。見た目も内容もかなり現実的で市販化確実と思われていたが、市場環境の変化もあってお蔵入りとなってしまった。
【画像ギャラリー】今度こそ販売される!? いや販売して!! トヨタ S-FR予想CG&他社と共同開発されたトヨタのスポーツモデル(22枚)画像ギャラリー
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