トーヨータイヤのトラック・バス用スタッドレスがモデルチェンジ!! 肝いりのM939をいち早く体感レポート!

実際に試乗した印象は!?

試乗車に用意されたMTの中型車2台。手前車両がM939、奥がM929を履く
試乗車に用意されたMTの中型車2台。手前車両がM939、奥がM929を履く

 では、実際に試乗した印象はどうだろうか? 北海道の厳冬期である2月に虻田郡留寿都村のゴルフ場の一部を貸し切って開催されたトーヨータイヤのスタッドレス試乗会にお邪魔した。

 当日の気温はやや高めでマイナス4℃〜マイナス1℃ほど。設営されたコースの雪質は冬の降雪地域で頻繁にみられる普通の圧雪路といった感じだ。

 試乗車として用意されていたのは4トン車の日野レンジャー(MT)の2台で、M939とM929をそれぞれ総輪に装着した車両である。

 まずは50〜60km/hからの急制動を試してみる。新製品はトーヨータイヤの氷盤路テストで約4%制動距離を短縮(M929比)したようだが、両タイヤとも新品とあってよく停まり、肌感覚では制動距離の差はあまり感じられない。

 ただM939のほうは停止寸前あたりで、グッと雪を掴んで止まる感覚があり、アイス性能向上による効果が若干感じられる。

アイス性能や剛性がアップしたことで、旋回性能が高いのが印象的
アイス性能や剛性がアップしたことで、旋回性能が高いのが印象的

 この雪をしっかり掴む感覚は、旋回時ではより顕著だ。試乗コースで8の字旋回を試みると、M929ではややアンダーが出るのに対し、M939ではしっかりグリップし、ステアリングを切った方向へ素直に曲がってくれる。

 低ギアを選択し、あえてトラクションをかけるような走行もしてみたが、M939は雪道という不安を忘れそうなぐらい走り出しから旋回までグイグイ走ることができた。

 M929から着実な進化が感じられたM939。耐摩耗性能もアップし、雪のあまり降らない地域のユーザーも、氷雪上性能では豪雪地域のユーザーも満足する仕上がりになっているのではないだろうか。

 M939は中型・大型用の13サイズを展開、2023年8月1日より販売を開始する予定だ。

【画像ギャラリー】トーヨータイヤのTB用スタッドレスM939をギャラリーでチェック(8枚)画像ギャラリー

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