GMは広州モーターショー2023でビュイックブランドのクーペSUV、E4GSの『ドラえもん』仕様車を出展した。なぜ、中国でドラえもん(現地名:哆啦A梦)なのか? 現地からの報告をお届けしよう。
文、写真/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生
■中国の「ひとりっ子政策」がドラえもん人気の礎に?
東京モーターショー2011のトヨタブースで「20年後のドラえもんたち」という出展があったのを覚えているだろうか? そんな既視感が広州モーターショーで目の前に広がったのだが……。
そもそも中国でドラえもんのアニメ放送が始まったのは1991年。日本では1979年に始まったから、それから12年後ということになる。2000年代に中国では国産製アニメを育成するため、海外アニメの放送などができなくなっていたのだが、ネットでは動画を視聴することが可能だった。
これを受けて、中国国内ではじわじわとドラえもん人気が上がっていき、日本で2014年に公開され、翌2015年に中国国内で封切りとなった映画『STAND BY ME ドラえもん』が人気爆発。
中国では1980年代から2015年までは「ひとりっ子政策」を展開していたこともドラえもん人気を後押ししていた可能性も指摘されている。そう、ドラえもんの登場人物である「のび太」がひとりっ子であることに共感し、その人気が中国全土に拡大していったようなのだ。
コメント
コメントの使い方